サウジアラビア:代替エネルギー研究に640億ドルの資金確保
2012年02月22日付 al-Hayat 紙


サウジアラビア:代替エネルギー研究に640億ドルの資金確保

■キング・アブドゥルアズィーズ科学技術都市が代替エネルギー研究に640億ドルの資金確保

2012年2月22日『アル=ハヤート』

【アッ=ザハラーン:ファーイク・アル=ハーニー】

「キング・アブドゥルアズィーズ科学技術都市」研究所のトルキー・ビン・サウード・ビン・ムハンマド副所長は、サウジアラビアが、再生可能エネルギー研究プロジェクトために、今後10年間で、約240億リヤル(64億ドル)の資金を確保したと述べた。また、今後5年間で、80億リヤルが投じられる予定だと本紙に明らかにした。

同副所長は、アッ=ザハラーン市に所在する「キング・ファハド石油鉱物資源大学」で開かれた「第1回サウジアラビア再生可能エネルギー会議・展覧会」への参加期間中に、サウジアラビアが、淡水化プラントを太陽光エネルギー事業に切り替えようとしていると指摘した。さらに、それは、今後8年以内に実施されるだろうと続けた。また、この分野では、継続的な努力がなされており、多方面からの協力を得ていると述べた。

また、同副所長は、「キング・アブドゥルアズィーズ科学技術都市」が、サウジアラビアの諸大学と共同の科学研究プロジェクトを複数行っており、これらの大学の研究センターの多くと継続的関係を持っていると明らかにした。また、サウジアラビアは、クリーン発電への活用と従来型エネルギー源への依存軽減を可能とする天然資源を保有していると指摘した。

「キング・ファハド石油鉱物資源大学」のハーリド・アッ=スルターン総長は、サウジアラビアにおける科学研究の地位を確立する重要な指針が複数存在し、そのなかには、「キング・アブドゥッラー科学技術大学」の設立が含まれていると指摘した。同大学は、多国籍の調査員や研究者を誘致している。また、経済・社会的発展のために最も必要となった先進的技術の確立、科学技術に対する国家計画への支援、「ザハラーン・テクノロジー・バレー」社や、同社のような知識経済の発展における大学・研究機関の役割を強化する会社の設立許可に寄与している。

同総長は、この部門が、世界的に広く関心を集め、サウジアラビア国内でも、「キング・アブドゥッラー原子力・再生可能エネルギー都市」の設立のように、大きな関心が高まりつつある時期に再生可能エネルギー会議が開催されることに注意を向けた。。この都市は、サウジアラビアの持続的発展への寄与、研究や科学的発展に対する活動支援や後援を目指している。

また、同総長は、キング・ファハド石油鉱物資源大学が、高等教育省の支援を受け、5年前に再生可能エネルギー研究拠点を設立したと述べた。同大学は、この重要な分野で有名な海外の諸大学と共同して研究を行った。学生は、ソーラーカー「ワハジャ」の設計・製作で成功を収めた。「ワハジャ」は、有名なオーストラリアの国際ソーラーカーレースで優秀な成績を収めた。

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( 翻訳者:井上剛 )
( 記事ID:25643 )