フランスの極右政治家マリーヌ・ルペン、今度はヘラ―ル・ミートを標的に
2012年02月23日付 Radikal 紙
フランスで外国人嫌いとして知られる極右政党のマリーヌ・ルペン国民戦線党首は、パリのヘラール肉を標的にし始めた。
パリのルペン党首の弁護団は、パリの屠殺場でヘラール肉にする為の屠殺方法が「残酷」であると主張し、検察に異議申し立てを行った。
弁護団は、パリ地域の屠殺場はムスリムマイノリティの管理下にあるとの見解を示し、すべての食肉は「ヘラール肉」のきまりにそって屠殺されて生産されており、他の消費者は騙されていると主張した。
弁護団は、直ちに政府が消費者や動物保護の観点から行動を取るべきだと主張した。フランスのメディアは、ルペン党首が先週来選挙活動のためこのことを問題視し、裁判所に弁護士を通して異議申し立てを行ったのであり、「選挙の道具」としているとみなしている。
マリーヌ・ルペン党首は、パリ地域の全ての肉が「ヘラール肉」のきまりにそって屠殺されて生産されているにもかかわらず、そのことがラベル表示されていないと主張している。
国内の各屠殺場の責任者らは数字を指摘しながら、こうした主張は全く根拠のないものであるとの見解を示している。
食肉業界の代表者は、パリでは年間20万トンの食肉が生産されており、「ヘラール肉」の決まりにそって処理されているのはわずか5千トンであると述べた。
フランスでは、約5百万人程度の多くの北アフリカ系ムスリムが暮らしている。ルペン党首は、次期大統領選挙の第一回投票で約15-20%の票を得るのではとみなされている。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:有田 潤 )
( 記事ID:25654 )