トルコ:シリアの外交問題に関して考察、ダウトオール外相がシリア国民評議会メンバーと会合
2012年02月27日付 al-Hayat 紙
■トルコ:シリアの外交代表問題に関して考察、ダウトオール外相がシリア国民評議会メンバーと会合
2012年2月27日『アル=ハヤート』
【アンカラ:本紙】
トルコのアフマド・ダウトオール外相は、反バッシャール・アル=アサド体制の最も周知の組織であるシリア国民評議会のメンバーと会合を行う予定があることを明らかにした。これは、三週間後にイスタンブールで開催予定の『シリアの友人』会議の次回会合の前に行われる予定である。同時に、ダウトオールは、シリアにおいて暴力が継続していることに鑑み、トルコはシリアの外交代表問題に関して検討を行っていることを説明した。既に一昨日[25日]、トルコはダマスカスに対し、シリアの治安状況の悪化をくいとめるためのアラブの計画を受け入れるよう、要求していた。
トルコのヒュリエット紙が昨日[26日]報告したところによると、ダウトオール外相は、「イスタンブールでの会議の前の火曜日に、シリアの国民評議会と会合を行う」と述べた。
加えて、ダウトオール外相は、トルコがシリアの外交代表問題に関して検討を行うことと、在シリア大使館を開いたままにしておきたいという希望を強調した。
また、ダウトオール外相は「我々にとって、中東とは、あらゆる宗教や宗派が共存する場所である」と述べ、「我々はシリア国民評議会が、クルド人やアラウィー派、キリスト教徒を含む様々な宗教や宗派から人材を登用するよう、努力している」と続けた。
金曜日にチュニスで開かれた『シリアの友人』の第一回会議では、あらゆる暴力行使の即時停止を呼びかけた。
トルコの新聞によると、イスタンブールで開催予定の『シリアの友人』の第二回会議の後、『シリアの友人』は第三回会議をフランスで行う予定である。
一方、トルコとフランスの間では最近、フランスがアルメニア人大虐殺の否定を禁ずる法律を採択し、その内容にトルコが反対したという背景によって緊張関係が発生しており、ダウトオール外相は、『シリアの友人』の第三回会議に参加するためにフランスに赴くことを状況が許すことへの希望を表明した。
また外相は、フランス憲法制定評議会が出すとみられる、上記の法律の発行を阻むと考えられる、と指摘しながら、「会議の日までにフランスとの関係を再開し、私がフランスに行くのを妨げるような状況を避けたい」と述べた。
トルコは、シリアと国境線を900km以上にもわたり共有するが、同盟国としてのシリアとの関係を断つことを明らかにし、大統領バッシャール・アル=アサドの退陣を求めていた。
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( 翻訳者:田邉瑞穂 )
( 記事ID:25692 )