マラトゥヤNATOレーダー基地、準備ととのう
2012年02月27日付 Zaman 紙


NATO(北大西洋条約機構)の2010年リスボン・サミットで採択された新戦略に関連する、マラトゥヤ県キュレジキ地区チャルシャク高地に設置された早期警戒レーダーシステムの(運用)準備が完了したことが分かった。改修が終わった基地には、世界でもっとも進んだレーダーシステムである米国のレイセオン社製AN/TPY-2 Xバンド・レーダーが置かれたことが明らかとなった。

アメリカ欧州陸軍及び第7軍団の司令官マーク・ハートリング中将が米国のAP通信社に語ったところによれば、(NATOの)早期警戒システムに関連するキュレジキ地区のレーダー基地に兵士(米軍)を配置したことが明らかとなった。高度2100メートルのチャルシャク高地に設置されたレーダーシステムは、高高度から弾道ミサイルを迎撃することを可能とする高度なXバンド技術を備えていると語るハートリング中将は、「我々の兵士がトルコ南部にあるレーダー施設に配置された」と語った。ハートリング中将は、「今、私は陸軍の基本的防衛ユニットについてのみ語ることができる。しかし、あなた方(トルコ)は継続的な米海軍と米空軍との協力関係の中にあります。ミサイル防衛システムは、確立するために計画された日程通りに進められていると話せます」と述べた。

ハートリング中将は、トルコにあるレーダーとともに、ルーマニアとポーランドの弾道ミサイル迎撃ミサイル、そして、スペインのロタ市も防衛能力を有し、(この)4か所が弾道ミサイルを捕捉し、また、司令部はドイツのラムステイン基地にあることを明らかにした。
アメリカ国務省のビクトリア・ヌランド広報官は、キュレジキに設置されたNATOミサイル防衛構想における早期警戒レーダーで得られる情報は全NATO加盟国の防衛のために利用されると話した。

早い段階で、キュレジキのレーダー(からの情報)により、黒海に展開する米海軍艦艇モンテレーが想定されるミサイル攻撃に対処するという。地上からの弾道ミサイル迎撃ミサイルが2015年にルーマニアに、新型の弾道ミサイル迎撃ミサイルが2018年にポーランドに配備される予定であることが明らかになっている。この(ミサイル防衛システムの)司令部にトルコは、あらゆるレベルで代表を送り込み、そのことにより(ミサイル防衛システムの)管理における発言力を持つであろうと言われている。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:25699 )