義務教育4+4+4制、今年9月から導入か
2012年02月29日付 Milliyet 紙

2年間の義務教育の実施は2012年~2013年の学年暦に導入される。導入時期は閣議によって1年間延期される可能性もある。

トルコ大国民議会(TBMM)の教育・文化・青年とスポーツ委員会内に組織された小委員会は、義務教育を12年に引き上げ、一貫教育に終止符を打つ法案に修正を加えた上で承認した。

公正発展党(AKP)コジャエリ選出議員フィキリ・ウシュク氏を議長として招集された小委員会は、「初等教育及び中等教育法における若干の修正に関する法案」の作業を終了した。

小委員会で承認された法案に若干の修正が加えられた。

この法案によると初等教育は5歳を終える年の9月末に開始、13歳を終え14歳に達する年の学期末に終了する。

初等教育の第二段階校では中等教育へ繋がる形で生徒の能力、発達、経験に合わせ選択授業が盛り込まれる。

中等教育:初等教育の上に、修業年限を4年とする全日制及び非全日制(定時制・通信制等)の義務教育を行う普通教育機関・職業教育機関・技術教育機関の全てが対象となる。

中等教育の義務化は2012年~2013年の学年暦に開始される。閣議はこの実施を1年延期することができる。

-中等教育の評定-高等教育振り分け得点の算出にあたり、加重中等教育得点の代わりに受験者の中等教育得点が基本とされる。

中等教育終了時の評定は、最低250点~最高500点の範囲で中等教育得点に換算される。

専門(職業)教育を実施する中等教育機関の卒業生が、高等教育機構(YÖK)が同類と定める専門(職業)分野における高等教育課程に振り分けられる(を受験する)場合、受験者の中等教育得点の4%が振り分け得点に加算される。これは、今年の試験には適用されない。

職業高校の卒業生は希望により、終了した分野の教育課程の続きに当たる準学士高等教育課程に無試験で振り分けられる。

小委員会は、ゾングルダク・カラエルマス大学の名前を「ビュレント・エジェヴィト」に、コンヤ大学の名前を「ネジメッティン・エルバカン」へ変更することを決定。さらに法案に記載されている「カイセリ・アブドゥッラー・ギュル大学」の名前が「アブドゥッラー・ギュル」に変更された。法案ではリゼ大学の名前も「レジェプ・タイイプ・エルドアン」に変更される見込みだ。

また、共和人民党(CHP)イスタンブル選出議員ヌル・セルテル氏と民族主義者行動党(MHP)のアンカラ選出議員オズジャン・イェニチェリ氏は、小委員会の報告に対し反対意見を提出すると述べた。オズジャン議員は4+4+4とされる(教育課程の)段階化を、5+4+3に変更するよう求めたが、認められなかった。

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( 翻訳者:釘田遼香 )
( 記事ID:25711 )