黒海のヘーゼルナッツ農家、寒さ対策で寝ずの番
2012年03月03日付 Zaman 紙

トルコ全土に影響を及ぼしている寒波で、黒海沿いのヘーゼルナッツ農家は眠れぬ夜を過ごした。

オルドゥ県知事府によれば、県全域に凍結意報が出された後、農家は畑で朝までわらや薪を燃やし煙を出して穀物を凍結から守ろうとした。

同地域に凍結注意報が出された後、ヘーゼルナッツ農家たちは様々な方法を試しながら、作物に被害が出ないためにできる限りを尽くした。

ネジャト・アヴジュオルドゥ県農業会議所会長は、ヘーゼルナッツ農家たちが凍結に対して取っている予防策は妥当で、正しいものであると述べた。
アヴジュ会長は、ヘーゼルナッツを保護し守った農家に賛辞をおくり、「一次生産者にはこのように機敏に対応できる農家たちがいる。彼らは作物を守るために多くの方法を試して いる。地域唯一の収入源であり私たちの国の穀物であるヘーゼルナッツを凍結から守っている。同様の機敏さを中間生産者や、高度生産者からも期待している。農家たちは後悔のないようヘーゼルナッツを守ってほしい。忘れないでほしい、後悔は自分に何の役にも立たない。今から予防策を取り作物の損失を出さないでほしい」と述べた。

県中心部に属するウズニサ村に住む農家の一人、ハルク・シェンソイさんは、凍結から作物を守るために夜を徹して畑でわらや薪を燃やしていたと述べた。

シェンソイさんは、今年は冬の気候条件が地域に深刻な影響を与えていると述べ、以下のように続けた:

「県が出した凍結注意報を受け、朝まで畑でわらや薪を燃やして作物を守ることに努めた。出された注意報に気を付けながら、深夜、畑に出た。畑の数か所でわらを燃やし、煙が土地全体に広がるようにした。広がった煙はヘーゼルナッツの枝で凍りそうになっているつぼみを温めた。このようにして凍結の危険にさらされていたつぼみへの被害は防がれている。2004年に起こった凍害は再び起こってほしくない。その年この種の手段を取らなかったため、深刻な作物の損失が起こってし まった。現在もその被害の影響を受けている。ヘーゼルナッツの生産が目下唯一の収入源であるから、それを守ることに努めている。たぶんもう数晩寝ていないが、少なくとも作物を守っている。煙による対策を、さらに数日続けようと考えている。ヘーゼルナッツが凍りませんように。望みはそれだけである。」

他のヘーゼルナッツ農家のムヒッティン・クルチュさんは、何年も前にも同じ方法を試したと言い、60パーセントの成果を得たと語った。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:藤井彩香 )
( 記事ID:25728 )