ディヤルバクルで「クルド語会議」はじまる―共通アルファベットなど討議
2012年03月03日付 Radikal 紙


世界中の多くの国々から集まった200名のクルド語研究者が、この度初めて、ディヤルバクルでの会議で一堂に会し、「共通語・共通アルファベット」に関する討議がはじまった。

世界の多くの国々に暮らすクルド語研究者やクルド語専門家らが、ディヤルバクルでの「クルド民族言語会議」に集結。会議は、クルド国歌であるとされる「Ey Reqip」の斉唱で幕を開けた。会議では共通語と共通アルファベットに関する合意の形成に向けた討議がなされる予定だ。

民主社会会議(DTK)、クルド研究所、そしてクルド協会の4ヵ月間の(準備)活動の結果、初めてクルド民族言語会議が開催された。カヤプナル文化センターで開催中の会議には、マルディン県のアフメト・トゥルク議員(無所属)や、平和民主党(BDP)議員らに加え、シリア、イラン、イラク、欧州、カフカス地域、そしてカナダから約200名のクルド語研究者、専門家が参加した。1分間の黙祷の後、「ey reqip」が斉唱された。録音した国歌が流れるのに声を合わせて歌う参加者もいれば、耳を傾けるだけの参加者もみられた。

アフメト・トゥルク議員は会議開会スピーチをつぎのようにクルド語でおこなった。「私たちは、教育や政治をクルド語で行い、さらには公用語となることを望んでいます。生活のあらゆる場面で自分たちの言語を使用したいと望んでいるのです。勝利は連帯することよってもたらされるでしょう。言語や政治において連帯は非常に重要です。本日は、ただ言語においてだけではなく、政治的な意味合いにおいてもクルド人にとって非常に重要な一日なのです。」

トゥルク議員のスピーチの後、言語学者らが開会のスピーチを行った。シリアから参加したイゼッティン・アブドゥッラー氏は、中東で進行中の「アラブの春」に乗じ自分たちもシリアにクルド語学校を開校したこと、そして6歳から60歳までの人々が、以前は禁止されていたクルド語での教育を受けていると明かし、これを良いニュースとして参加者らに報告した。

ディヤルバクルで3日間にわたって開催される同会議では、クルド語に関する諸問題が討議され、共通クルド語と共通アルファベットに関する合意の形成に向けた議論が行われる予定だ。

写真:ディヤルバクルで開催された会議の開会式では、「民主主義への闘争」に殉じた人々のために1分間の黙祷が捧げられ、クルド国歌として知られる「Ey Reqip」が斉唱された。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:25729 )