国際イスラーム貿易金融協会、エジプトに石油製品と小麦の調達資金を融資
2012年03月10日付 al-Hayat 紙

■エジプト:2011年末時点での国内債務1,880億ドル

2012年3月10日『アル=ハヤート』

【カイロ:ハーラ・アーミル】

エジプト政府とイスラーム開発銀行傘下の国際イスラーム貿易金融協会(International Islamic Trade Finance Corporation)は、石油製品と小麦の購入・輸入資金として、エジプト石油公社と配給物資公社に年間4億ドル、3年間で計12億ドルの融資を提供するとの枠組み合意に調印した。

合意の調印式にはエジプトのカマール・アル=ガンズーリー首相も出席し、エジプト側を代表してファーイザ・アブー・アン=ナガー計画・国際協力相、国際イスラーム貿易金融協会側を代表してワリード・アル=ワヒーブ最高経営責任者が出席した。

アブー・アン=ナガー大臣は、次のように語った。「この融資は国際イスラーム貿易金融協会とエジプトの2公社間での直接的なムラーバハ〔=購買代行契約〕合意となっており、小麦と石油という、エジプト社会にとっての戦略的製品の調達に対するエジプト政府の意欲の一環として実現されたものだ」「今回の合意は、国際イスラーム貿易金融協会が石油と石油派生製品、小麦、食糧品の輸入のために、4億ドルを半額ずつ石油公社と配給物資公社に拠出するもので、3年間更新される(すなわち合計で12億ドル)」。

さらにアブー・アン=ナガー大臣は、国際イスラーム貿易金融協会は目下のエジプト経済を支援する意向であることから、融資の条件は破格の年利3.75%になっていると述べた。また今回の融資は、外貨保証や海外からの融資保証の負担を解消し、国内の外貨需要の緩和に貢献することで、エジプト経済を支援し、停滞を緩和することになると指摘した。

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( 翻訳者:岡裕一朗 )
( 記事ID:25773 )