エジプト:統計機関の役割
2012年03月10日付 Al-Ahram 紙
アブー・バクル・アル=ジュンディー氏
アブー・バクル・アル=ジュンディー氏

■アル=ジュンディー:経済社会政策実行管理のための統計組織

2012年03月10日『アル=アハラーム』

【サファーウ・ジャマールッディーン】

アブーバクル・アル=ジュンディー大衆動員・統計中央機関長は、エジプトやアラブ地域の国々、とりわけアラブの春を経験した国で、統計発表に責任を負う機関を設置する必要性、国家の計画、および国家の経済・社会政策を管理するための相互補完的統計組織の必要性を強調した。

アル=ジュンディー氏は、国民のための民主的な将来と社会の公正の実現のために、この計画と諸政策を評価する統計組織の必要性を強調した。

さらに彼は、ニューヨークで先日あった国連の統計委員会第43期の活動で行った演説の中で、民主主義、人権、善政、についての統計の明白な規則を設定することと、国家の統計機関の役割の支援と強化などに切迫した必要性があると述べた。それはアラブ地域での公式統計への要求が高まっていることに対処するためである。アル=ジュンディー氏はまた、アラブ諸国の統計組織の機関改革の重要性と、世界基準での新しい統計指標を活性化することの重要性を強調した。これは国際的な領域での新しい社会経済現象に対処するためである。

アル=ジュンディー氏は、エジプトを含むアラブの春を経験した国々での統計機関は、それぞれの革命の間に重要な役割を果たしたと強調した。そしてエジプトでは、統計機関の動員部局が、小麦や米、砂糖、油、など生活必需品の戦略備蓄や、燃料の備蓄についての政策決定者に、基本的な情報を提供した。また全県で、救急センターやその位置についての情報を提供したり、港から物資を運ぶ車両の情報を提供したりした。これらの車両は、革命期間に集積していた製品や日用品の運搬の要請を受けていた。

同様に、統計機関は観光、建設、加工業などの多くの経済分野で損失を抑えていた。それは、国民に業務の重要性、日々の損失を最小限に抑えるために生産〔の再開〕を急ぐことを促し、啓発するためであった。生産の再開を急ぐことは、混乱と治安の弛緩の結果として累積する日々の損失に歯止めをかけるためである。

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( 翻訳者:岡裕一朗 )
( 記事ID:25776 )