■市場での石油製品不足の背後に隠された真実
2012年03月12日『アル=アハラーム』
【ターヒル・スライマーン】
市場での石油製品不足による度重なる危機の背後にある真の理由について、今まで公表されていなかった隠された真相を、省の高官筋が匿名で語った。
それによれば、この産業部門では流動性が明らかに不足しており、この問題については現在、国民生活への悪影響を避けるべく、内閣で検討されている。プロパンガスやガソリン、最近ではディーゼルオイルも明らかに不足している。この高官筋によれば、流動性がない状況下では、外国の出資者が配当分の原料を入手することになり、これが石油精製工場の業務に悪影響を与えた。石油精製工場は長期間設備を近代化していないため、かなり以前から稼働能力が約80%しかなく、近代化には毎年40億エジプトポンド以上が必要だ。7つある石油精製工場のうち6つは公営で、1つは民営だがエジプト政府も出資している。
出資者が原料の一部を入手したことが石油製品の精製に不足を生じさせ、それが市場でのディーゼルオイルやガソリンの不足につながった。加えて、一部の者は否定しているが、継続的な流動性の欠如、さらには石油会社の労働者の一部による団体要求も要因となった。これについては、ソハーグのとあるプロパンガス充填会社の労働者たちが、ペトロジェット社に配置換えしてくれなければ、工場を封鎖し、ガスボンベを会社に引き渡さないと脅迫するに至るまでの社会現象となっている。
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( 翻訳者:岡裕一朗 )
( 記事ID:25788 )