ハッキャーリ大ベレンリ学長「この仕事を、国の民主化において重要な一歩だと考えている」
ハッキャーリ大学で教鞭をとるユスフ・ソイブラルさんが、クルド語の数学の教科書を準備していることが分かった。
イブラヒム・ベレンリ学長は、講師のユスフ・ソイブラルさんが数学の教科書を準備していることを発表し、彼が数学の分野で素晴らしい学者であると語った。大学側としても、必要な支援をしているとし、「この本をクルド学会から出版しようと考えている。この仕事を完遂するため私たちにできるすべての支援をしている。私たちはこの仕事を我が国の、そしてハッキャーリの民主化において大きな一歩だと思っている」と述べた。1年前にハッキャーリ大学の職業訓練コースに配属されたユスフ・ソイブラルさんは、執筆を始めたクルド語の数学の教科書を5月までに完成させる計画であると明らかにした。
■数学の全内容を扱った初のクルド語教科書
ソイブラルさんはクルド語の数学の教科書を2003年に書こうとしたが、資金の問題により延期した。これまで続けてきた研究において、クルド語の数学の教科書に出会わなかったと言うソイブラルさんは、次のように語った。
「2007年にディヤルバクルのクルド研究所から出版された本がある。この本は、ただ数学の専門用語に関する研究書であって、数学の全内容を扱った、クルド語で書かれた本はない。これが初めてだ。数学の分野において市場に出回っているトルコ語で書かれた問題集や解説書があるように、クルド語でも同じものを作りたいと思った。」
■250ページの本が5月に完成
トルコ語の数学の教科書はほとんどが40項目からなるため、この本も同じフォーマットで準備すると明らかにしたソイブラルさんは、これまで10項目を完成させたという。一般的な数学の内容が掲載され、誰もがこの本を役立てることができる。数学のもっとも難しい項目である微分、積分、そして極限なども本に収めたいと語るソイブラルさんは次のように続けた。
「本は合計250ページのものになる。5月22日までに完成する予定だ。クルド語を完全には話せない人にも理解しやすいような単純な言葉を使うように心がけている。この本は、大学にとって重要な功績となり、大学のアーカイブとして残るだろう。この本が出版されたのちには、大学運営局の援助を受けて、ディヤルバクルで開催される本の見本市にも出品される。」
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( 翻訳者:奥 真裕 )
( 記事ID:25804 )