ラズの人々も新憲法に向け、優遇措置要求
2012年03月17日付 Radikal 紙

ラズ語教育を求めたことで昨今問題となっているSIMAラズ文化・扶助財団が、トルコ大国民議会へ憲法提案を提出し、ラズ語への「積極的差別」措置を要求した。

国民議会の憲法調整委員会の中に設けられた下部委員会は、各種NGOからの提案を受け付けている。ギリシャ人、アルメニア人、クルド人、シリア正教徒に続きラズの人々も憲法提案を示し、「1800年間、この地に暮らしています。われわれも意見を言える立場になりたい」と述べた。提案では憲法の第3条にある 「国民の不可分」という箇所を除くよう要望した。この理由は「領土と国家の不可分は、私たちラズによっても唱えられている原則だからです。しかし、世界のいかなる国においても同質な集団はいないという事実をふまえると、この条項が、われわれの国で存在する民族の多様性を否定していると言えるからです」と述べ られた。

提案文では、(殺害された)フラント・ディンクが、トルコでマイノリティーであることがもたらす困難を例証していると指摘した。(国民として)必要なことを実現するために、地名を旧名に戻すこと、ラズ語とアナトリアで話されている他の言葉が初等教育と大学で選択授業として学べること、ラズ語・ラズ文学の大学院が設立されること、 トルコ・ラジオ・テレビ協会でラズ語で放送が行われることが、憲法提案において要望された。

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( 翻訳者:甲斐さゆみ )
( 記事ID:25822 )