イディオット・アハロノート紙:イスラエルとパレスチナが経済関係改善を目指し秘密交渉
2012年03月18日付 al-Quds al-Arabi 紙
■イディオット・アハロノート紙:イスラエルとパレスチナ、両政府間の経済関係改善を目指し秘密交渉
2012年3月18日『クドゥス・アラビー』
【ナザレ:本紙・ズハイル・アンドラーウス記者】
昨日日曜日[18日]、イディオット・アハロノート紙の経済アナリストであるセファー・ボルツキー氏は、イスラエル財務省とパレスチナ自治政府財務省の間で秘密交渉が行われていることを明らかにした。これは両者間の経済関係の改善と、パレスチナ自治区とユダヤ人国家[イスラエル]との経済協力水準を引き上げることを目的としたものであるという。
イスラエル政府高官筋の情報であるとしてボルツキー氏が引用したところによると、この交渉は数カ月前から続いており、パリ議定書に基づいて両者間の経済協力水準を引き上げることを目的としている。1995年にパレスチナ解放機構[PLO]とイスラエルの間で結ばれたパリ議定書は、関税およびパレスチナ自治区内に輸送される物品への税金を徴収する作業を整備したもので、イスラエルがこれらの税金や関税を徴収した後、パレスチナ自治政府の国庫へ送金すると定めている。ボルツキー氏は、両者間で行われている交渉は、複数の国際機関の勧告に従って自由貿易特区の設立に向けてパリ議定書の性質を改善することを目的としているのではなく、何ら改定されないまま調印から17年が経過していることから、現在の合意を改善し、アップデートすることが目的だという。
ボルツキー氏によれば、数ヶ月前にパレスチナ自治政府が1967年ラインに基づきパレスチナを国家承認するよう国際連合に申請したことを受けて、リクード党所属でベンジャミン・ネタニヤフ首相に近いイスラエルのユヴァール・シュタイニッツ財務相の指示で両者間の交渉は中断されたが、このパレスチナ国家承認の試みが失敗に終わったために、交渉が再開されたという。
(後略)
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( 翻訳者:田中大樹 )
( 記事ID:25847 )