儀礼兵へのトルコ語挨拶、野党の標的に―ブルガリア首相、トルコ訪問時
2012年03月23日付 Milliyet 紙


ボイコ・ボリソフ・ブルガリア首相が週初め、トルコを訪問したこと、そしてこの訪問時に儀礼兵に対しトルコ語で「こんにちは、みなさん」と挨拶をしたことが、ブルガリアの人種差別主義者、極右政党連合であるアタカ党の怒りを買った。

アタカ党のヴォレン・シデロフ党首は今日の議会で、ボリソフ首相に対し、「オスマン帝国の野望(訳注:ヨーロッパの支配)を再現しようとしているトルコと内閣間協議を行うことと、儀礼兵に対しトルコ語で挨拶することは、ブルガリア国家の利益に反するのではないか」と質問した。
ボイコ・ボリソフ ブルガリア首相は、議会に出席していた国会議員も困惑したこの質問に答え、ブルガリアとトルコの関係はあらゆる分野において発展していると述べ、トルコ訪問が非常に有意義で良いものであったと述べた。ブルガリア政府が以前にも近隣諸国との内閣間協議を行っているとして、ボリソフ首相は以下のように述べた。

「二国会議は現代的、ヨーロッパ的アプローチである。ここ2年でギリシャ、ルーマニア、イスラエル政府とも同様の会議を行った。今年も継続して行う予定だ。フランスとドイツの間でもこのような会議が行われた。この種の会議では、テーマがより広範囲に取り上げられ、問題の解決策が見つかる可能性がある」。ボリゾフ首相は人種差別主義者の指導者がトルコについて「オスマン帝国の野望を抱く国家」と表現したことにも、全く賛成できないと述べた。ボリソフ首相は、儀礼兵にトルコ語で挨拶をしたことへのシデロフ党首の批判に対し、「私は2010年に初めてトルコを訪問した際にも、儀礼兵にトルコ語で「こんにちは、みなさん」と挨拶をした。ブルガリアや他の国でも来賓が閲兵式でその国の公用語で挨拶をすることは伝統的な慣習だ」と答えた。

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( 翻訳者:細谷和代 )
( 記事ID:25897 )