シリア難民受入、これにトルコの負担経費はどれだけ?
2012年03月24日付 Yeni Safak 紙

首相府災害緊急事態対策局(AFAD)が明らかにした最新の数字によると、バッシャール・アサド大統領の大虐殺から逃れてトルコに亡命したシリア人難民の数は合計1万6723人となっている。一方で、1万6000人のシリア人難民によるトルコの負担経費は現在までで1億5000万リラであることが明らかにされた。

バッシャール・アサド政権がホムスやハマなどの都市で行った大虐殺から逃れた多くのシリア人難民は、虐殺が始まって以来トルコに亡命していた。2011年4月末に集中的にトルコ・シリア国境にある(シリアの)イドリブ市ジスル・アッシュグール地域や他の町から逃れてトルコに流入した難民は、ハタイに設置された難民キャンプに滞在している。

シリアで混乱が始まって1年が経過するにも関わらず、シリアからトルコへの難民流入は未だ続いている。ハタイのヤイラダウやレイハンルなどの地域に設置された難民キャンプには、最近明らかにされた数字によると合計1万6723人のシリア人が暮らしている。AFADの情報によると3月22日から23日の間に378人のシリア人が自発的にシリアに戻った一方、333人が国境からトルコに入国した。最新の数字によると、今日(24日)までに合計3万829人のシリア人難民が虐殺を逃れて国境からトルコに入国した。

トルコに避難した難民のうち1万3194人はハタイに、1382人はガズィアンテプのヌルダウ・イスラヒエ両地域に、2088人はキリスにおり、合計1万6664人のシリア人が国境地帯に留まっている。更に難民のうち病人に付き添う24人と病人およびけが人35人の合計59人が病院におり、病院で暮らす59人を含めるとトルコに避難したシリア人難民は合計1万6723人を数える。

ハタイの難民キャンプに作られた68のクラスと128 の科では、就学年齢の女子1121人と男子29人の計2150人のシリア人に就学前教育および初等・中等教育を提供している。

■難民キャンプにないものはない
シリアから逃れた難民が暮らすキャンプにはあらゆるものが揃っている。テントには基本的に必要となるベッド、毛布、電気ヒーター、食事のテーブルがあり、更に1日3度の食事ではシリアからの客人たちに温かい食事が提供されている。シリア人難民は救急サービスや病院で無料の治療を受けることができ、更に無料で薬が提供されている。難民キャンプでは更に24時間の救急車、保育テント、礼拝テント、学校テント、手芸教室とパソコンのテント、日常の買い物のため周辺の市場に向かう無料の交通手段、状況説明を行なっているテント、テレビ閲覧のためのエリア、サッカーコート、24時間湯が利用できるシャワーエリアと電話サービスなど多くの可能性に備えられている。

■難民対策の経費はどのくらい?
AFADの情報によると現在までに、難民キャンプで暮らすシリア人たちのために約1億5000万リラの支出が行われた。この1億5000万リラという数字が難民のために最初に分配された金額として目を引く一方、AFAD担当者らから得られた情報によるとシリア人難民のため分配される財源には限度がない。第1段階として分配された1億5000万リラのうち120リラから130リラがすでに使われている可能性が想定されることが注目されている一方、必要に応じて追加される新たな資金がシリア人難民のために使用されるためハタイ県庁に送られる。

難民キャンプでの3度の食事、教育、保健などのサービスはこの第1段階として送られた1億5000万リラの資金で賄われている。一方で、難民キャンプで暮らす多くのシリア人は教会に設置された仮設住居に移動している。仮設住居でも多くのサービスが提供されているため、シリア国民のために決定された資金額の増加も期待されている。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:25906 )