アゼルバイジャンは、イラン国境付近にある基地をイスラエルに航空基地として提供した。イスラエルが使用する航空基地の名前は「アゼルバイジャン」と命名された。
専門家らは、アゼルバイジャンがイスラエルに航空基地を提供した事でトルコ-アゼルバイジャン間の関係にマイナスの影響を与えるとした。
米外交専門誌「フォーリン・ポリシー」はホームページで、「イランとの戦争はカフカス地方から始まるのか?」と見出しを載せ、イルハム・アリエブ アゼルバイジャン大統領が、アゼルバイジャンのイラン北部国境付近にある基地をイスラエルに航空基地として提供した事を明らかにした。
フォーリン・ポリシー誌のマーク・ペリー記者に語った米政府外交官は、バクー(アゼルバイジャン)側からイスラエルに提供された航空基地は「アゼルバイジャン」と命名されたと述べた。
米政府関係者は、アゼルバイジャンにイスラエルの航空基地があることがわかれば、テヘラン(イラン)とテルアビブ(イスラエル)間の緊張がより一層高まることが懸念されると強調した。
政治評論家は、イスラエルがイランの核施設を標的に攻撃する場合、戦争はペルシャ湾に限定されず、カフカス地方にも拡大する可能性があることを主張した。
■トルコ-アゼルバイジャン間にも影響
専門家は、アゼルバイジャンがイスラエルに航空基地を提供した事で、トルコ-アゼルバイジャン間にマイナスの影響を及ぼすと述べている。
■氷山の一角
ウィキリークスによると在バクー米大使館が2009年に出したある文書では、イスラエルとアゼルバイジャン間の関係の深さを示すために、イルハム・アリエブ アゼルバイジャン大統領の次のような言葉が引用されている。「我々とイスラエルとの関係は、水面上に少しだけ現れる氷山の一角のようなものだ。我々の(本当の)関係の9割は水面下にあるのだ」
■16億ドル相当の軍事協定
本年2月にイスラエルとアゼルバイジャンは16億ドル相当の軍事協定を結んだ。協定により、イスラエルはアゼルバイジャンにヘロン航空機やミサイル迎撃システムを提供することになる。
記事では、イスラエルとアゼルバイジャンが軍事協定を結んだ事で、イランのみならずトルコのレジェップ・タイイプ・エルドアン首相をも激怒させたとしている。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:有田 潤 )
( 記事ID:25938 )