ガザの電力危機一ヶ月以内に完全解決へ
2012年04月10日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ガザの電力危機一ヶ月以内に完全解決へ

2012年04月10日『クドゥス・アラビー』

【ガザ: 本紙、アシュラフ・アル=ハウル】

 エネルギー・天然資源省が昨日(4月9日)発表したところによると、ガザ唯一の発電所は4つの新たな発電機設置後、5月中に完全稼働するという。この発電機はイスラーム開発銀行の寄付によりガザ地区に届けられた。

 そしてエネルギー省はプレス・リリースで先週の月曜日、イスラーム開発銀行による資金援助とUNDP(国際連合開発計画)のプログラム施行により4つの発電機が持ち込まれたと述べた。これらの発電機取り付け完了後、5月中に発電所は120MWまで発電量を上げフル稼働が可能となる見通しだ。

 これで、2006年夏のイスラエルの空爆に見舞われて以来、初めて発電所にフル稼働を可能とする新しい発電機の設置が行われることになる。

またガザ地区の住民は常に電気の恩恵にあずかるわけにはいかない。と言うのも停電する時間が一日8時間にわたるためである。このため地区の住民の必要を満たすための発電量は不足してる。

 ガザ地区は3つの電力源に頼っている。これにはイスラエルの120MWを地区に供給する発電施設、また70MWを供給する発電所、加えて、エジプトがガザ南部に供給する電力がある。これは22MW程度と見られているが、来期中に増加が見込まれている。

 一週間前に発電所が能力の半分の稼動を始めて以来、地区の住民を苦しめていた電力危機は軽減された。この間、必要な燃料の確保が出来なかったことから、発電所は2ヶ月間稼動停止を余儀なくされており、電気は住民に一日6時間のみ供給されていた。

 エネルギー省はイスラーム開発銀行のこの発電所への援助金に感謝し、これは「パレスチナ市民の苦しみの緩和と市民の抵抗運動支援に貢献する」ものであると述べた。
 

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( 翻訳者:橋本琴音 )
( 記事ID:25980 )