ハーメネイー最高指導者「脅威の多さはイランの力の証し」
2012年04月05日付 Jam-e Jam 紙
イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下は昨日、軍の司令官たち及び〔軍に派遣されている〕最高指導者代理の関係者らと面会し、そのなかで全ての軍部隊に対し、〔敵の攻撃に対する〕態勢強化とともに、宗教的・神的な動機の維持・向上に努めるよう勧告を出した。ハーメネイー最高指導者はその上で、「イラン・イスラーム共和国の軍には、8年間に及ぶ『聖なる防衛』〔=イラン・イラク戦争〕という極めて重要かつ貴重な経験がある。この得がたき経験を振り返り、活用することが必要だ」と強調した。
最高指導者事務所の広報サイトが伝えたところによると、同師は「聖なる防衛」の年月がもたらした経験は、イラン史上稀に見るものだと指摘した上で、「実際、この8年間、東側であるか西側であるかを問わず、世界の全ての列強、ならびにその従属諸国はイラン・イスラーム共和国に対して隊列を組み、最新鋭の装備をイラク・バアス党体制に与えていたのだ」と述べた。
イスラーム革命最高指導者はさらに、「人権と民主主義を主張する西洋諸国は、イスラーム体制とイランの人民を屈服させるためには、イラク・バアス党体制への化学兵器の供与すらためらわなかった」と指摘した。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はその上で、「これら全ての努力・支援にもかかわらず、列強はイラン・イスラーム共和国を屈服させることができなかった。イランの歴史を飾るこの一章は、極めて貴重かつ偉大なる経験であり、それは〔今も〕軍の手元にある」と付け加えた。
同師は〔世界の様々な〕国民が幸福と進歩を成し遂げられるかどうかは、歴史の各段階を成功裏に乗り越えるべく、〔苦境を〕我慢し堪え忍ぶことができるかどうかにかかっているとの見方を示した上で、「イスラーム革命や『聖なる防衛』、そして〔核技術をはじめとする科学技術の分野における〕今日の良質の成功といった得がたき経験を手にしたイラン国民は、間違いなく現在の局面を誇り高く乗り切ることができるだろう」と強調した。
イスラーム革命最高指導者はイラン国民の敵による脅威について触れ、「脅威の多さは、イスラーム体制の力強さを示している。なぜなら、もしイスラーム共和国がさして強くもなく、影響力もないのであれば、イラン国民に悪意を抱く者たちが目的のためには手段を選ばずとばかりに、このように右往左往するようなこともなかっただろうからだ」と指摘した。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は発言の最後で、軍においては人材というものが果たす役割は高いと指摘、現在の進歩に満足せず、「聖なる防衛」の精神を維持することの必要性を強調した。
この面会の冒頭で、軍統合参謀長のフィールーズアーバーディー少将が軍の防衛態勢について報告し、また新年の計画について説明を行った。
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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:25994 )