イスメト・ユルマズ国防大臣は、トルコとしてシリア問題への準備は万端であると述べた。ユルマズ大臣は、起こりうる緊張に対し軍事面での備えをするというギュル大統領の発言が戦争を意味するものではないと述べ、「我々は平和を支持する。平和以外を望んではいない。トルコとしてあらゆる状況に対し備えができている」と述べた。
イスメト・ユルマズ国防大臣は、公正発展党(AKP)県大会に参加するためアドゥヤマンを訪れた。ユルマズ大臣は大会が行われるアタテュルク・スポーツセンターを訪れ、そこでフェンシングを習う生徒たちによってサーベルで出迎えられた。小さな選手たちに挨拶をして記念写真を撮影したユルマズ大臣に、サーベルが贈呈された。
ユルマズ大臣は、AKP会派副代表でAKPアドゥヤマン選出のアフメト・アイドゥン議員、ムルタザ・イェティシュ議員、メフメト・エルドアン議員、AKP所属のネジプ・ビュユカスラン知事らの出席する大会で壇上に上り、政府の取り組みを説明した。イスメト・ユルマズ大臣は、AKPがトルコで政権に就いて以来あらゆることが改善し、トルコがあらゆる分野で発展したと述べ、次のように話した。
「トルコはもはや自分の武器、戦車、船、無人航空機を製造している。近い将来戦闘機も自国で製造できるようになるだろう。これに関する計画が立案され始めた。自国製の戦闘機製造の努力は絶えず続けられている。トルコに対する障害となりうるあらゆる問題について必要な取り組みをおこなっており、全ての問題を乗り越えるだろう。トルコが地域で力を持った国家となることを望まない者たちは間に仲介者を置かざるを得ない。テロはトルコの成長、進展、発展、繁栄、さらに最も重要なことには友好を標的としている。政府として我々は、当初から断固としてテロと戦っている。一方で、テロが続ける問題を排除するため直接的かつ決然として取り組んでいる。この新たな時代に、トルコにおける変化と発展を全速力で続け、新たな収穫を加えていくだろう。」
ユルマズ大臣のスピーチの後、対抗候補者のいない状態で行われた大会で、現職のイブラヒム・ハリル・フラト議長が再選出された。
■「平和を支持する」
大会の出口である新聞記者が、アブドゥッラー・ギュル大統領が士官学校司令部で行ったシリアでの進展に関する発言で、軍事的な備えを強調したことを指摘したのに対し、ユルマズ大臣は次のように述べた。
「軍事面での備えは戦争の準備ではない。しかし政府は最悪の可能性が起こりうることも考慮し、あらゆる事態に備えることが必要である。そうでなければこれは戦争の準備ではない。しかしトルコ共和国があらゆる状況と条件に備えることが必要である。我々は平和を望んでおり、平和以外にはなにも求めていない。市民の望みも我々の望みも平和である。平和を得るためあらゆることに備える必要がある。」
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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:26001 )