軍高官ら、「ペルシア湾ミサイル防衛構想」について見解
2012年04月10日付 Mardomsalari 紙
昨日開かれた「サイヤード・シーラーズィー中将殉教記念式典」の傍らで行われた記者団による軍高官らへの個別のインタビューの中で、「ペルシア湾ミサイル防衛構想」はシオニスト体制の安全を確保し、〔中東〕地域の安全を混乱させようとするものだとの見方が一部から示された。
イラン学生通信の報道によると、フィールーズアーバーディー軍統合参謀長はこの件に関して、「どの国にも自国を守るために意思決定を行う権利があるが、しかしアメリカは一部の国を瞞着して、彼らが石油で得たドル収入をさらい、その代わりとしてミサイル防衛システムを設置しようとしている」と強調した。
フィールーズアーバーディー少将はペルシア湾ミサイル防衛構想について、次のように述べた。
われわれは本件について、これといったスタンスを持っているわけではない。どの国にも、自国を守るためにいかなる意思決定も下すことができる。しかし、われわれはいかなる国にも攻撃を行うつもりはなく、いかなる国の領土にも目を付けてはいない、ということを〔世界の〕全ての国々、特に近隣諸国に表明したい。
同氏はその上で、次のように明言した。
われわれは戦争を好まない。アメリカは一部の国を瞞着して、彼らが石油で得たドル収入をさらい、その代わりとしてミサイル防衛システムを設置しようとしている。われわれが彼らに忠告したいのは、自らのお金をこのような寄生虫に与えてはいけない、そうではなくイスラーム、イスラーム教徒、そして虐げられたパレスチナ人民のために使うべきだ、ということだ。
ヴァヒーディー国防軍需相も、ペルシア湾ミサイル防衛システムについて、地域の安全を傷つけるものだとの見方を示した。
アフマド・ヴァヒーディー司令官は「この構想は米=イスラエルによるものであり、われわれは地域諸国に対して、こうした構想には参加しないよう忠告する」と述べた。
同氏はさらに、「ペルシア湾ミサイル防衛構想は安全を確保するものでないばかりか、むしろ地域の安全を傷つけるものとなるだろう」と強調した。
これとの関連で、革命防衛隊宇宙航空部隊のアミールアリー・ハージーザーデ指令官は、「ペルシア湾ミサイル防衛システムについて懸念はしていない。様々な対策を以前から考えてある」と述べた上で、〔‥‥〕「ペルシア湾ミサイル防衛システムも、トルコ〔がNATOに加盟していること〕も、シオニスト体制の安全を確保するためである。しかしこれに対する備えは、以前から様々に考慮してきた」と指摘した。
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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:26030 )