イランはインターネットアクセスを長期的に規制する準備を整えている。この代用として使用者の監視がおこなえるようになるイントラネットシステム、「クリーンなインターネット」が開設される。
イランの通信・インターネット技術大臣レザー・タギープールは8月から、国が運営する「クリーンなインターネット」が開設されると述べた。インターネット・ビジネス・タイムスに掲載された情報によると、8月から全てのインターネットサービスのプロバイダーは国立インターネット(IPS)を介してサービスを提供する。
インターネット禁止のプロセスは二段階からなる。第一の段階で、グーグルとホットメール、ヤフーのようなウェブサイトへのアクセスがブロックされ、この代 わりに政府が管理する「イランメール」と「イラン検索エンジン」といったサービスが始まる。現段階で全ての使用者の個人情報とアドレス情報の保存がおこなわれる記 録作業が開始された。第二の段階で「クリーンなインターネット」の運営に合わせて8月にイランのインターネットへのアクセスは完全に禁止される。
■開放的なインターネットは無神論をもたらす
インターネットアクセスの禁止と「クリーンなインターネット」の時代はタギープール大臣によって「開放的なインターネットは犯罪を助長し、分離を生み出し、不健全なモラルの要素と無神論をもたらす」として説明された。
イランで検閲とアクセス自由化の議論は長期にわたって続いている。今年に入って何度かインターネットアクセスは禁止された。イランの使用者もサーバーの設定を 変更させることで、フェイスブックやツイッターといったソーシャル・ネットワークへのアクセスの解決策を見出していた。
■西側のプロパガンダ
このニュースの後に生じた反発にイランから返答が来た。ソーシャルメディア、マシャブルの情報によると、インターネットのアクセスが禁止され「クリーンなインター ネット」にとって代わるという情報は、イランの通信・インターネット技術大臣は虚偽であるとした。この種のニュースは「西側のプロパガンダ」とみなされている。 しかしながら国家がサービスを提供するイントラネットシステムは認可された。
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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:26048 )