‏エジプト・スーダンの経済協力
2012年04月09日付 Al-Ahram 紙

■エジプトとスーダン間での3つの戦略的プロジェクト

2012年4月9日『アル=アハラーム』

【カイロ:ムハンマド・ムスタファー・ハーフィズ】

スーダン・エジプト関係に大きな前進がある。それはバイオ燃料、農業、精肉をはじめとする3つの戦略的プロジェクトによって代表されるものだ。ファーイザ・アブー・アン=ナジャー計画・国際協力相は、両国が近々精肉に関する戦略的プロジェクトの大枠に合意する予定であるとの朗報を発表した。

そのプロジェクトは、スーダン産精肉に対するエジプトの需要を満たすためのもので、輸送経費削減のため、ハルトゥームを経由せず、ダルフールから直接(肉を)輸送するものである。合同国境通関所が開設される予定であるが、それは関税・通関・検疫・動物検疫の規格を統一するためである。バイオ燃料の生産と農業相互補完事業は、食糧安全保障実現の試みの一環である。アン=ナジャー計画・国際協力相は、今年9月に両国間の間で交通網が開かれる予定であるが、それは商品、ヒト、モノ、サービスの流通を促進するためであると発表した。

同大臣はスーダン側の交渉相手であるイシュラーカ・サイード・マフムード国際協力相とのカイロでの協議の後、エジプト・スーダン間の投資関係の発展を賞賛した。両大臣の協議は、両国の継続作業委員会の傍らに開催されたものであるが、継続作業委員会には、エジプトの保健相、運輸相、農業相、カイロ駐在のスーダン大使が出席した。両国の都市関係は、去年(2011年)の年末までに約78億8400万ドルにまで発展した。そのうち77億ドルは、スーダンでの213件の工業・サービス・農業である。また、スーダンからのエジプトへの投資は257の企業が行った約184万ドルである。スーダン側の大臣に関して言えば、スーダンはダルフールから直接エジプトに精肉を輸出する準備を行っていると強調した。それ以前にスーダンは、在カイロ貿易センターの役割の活性化し、また両国の協力の障害を打破するために、両国間をつなぐ道路網の建設も実施した。両国継続作業委員会のスーダン側委員長であるターヒル・スライマーン委員長は、合弁農業相互補完会社は、オーストラリアとブラジルの諸企業と、両国の民間部門が農業事業に参加する経済性について検討を準備するために協議したと発表した。

エジプト政府側は、ムハンマド・リダー・イスマーイール農業相が、農業省は5000名の専門家をスーダンの農業開発に貢献するために派遣する用意があると表明した。また、政府が戦略的精肉事業に直接介入する用意を表明した、直接介入は、エジプト人に実費で肉を販売するため、仲買網を排除するためである。ジャラール・サイード運輸相は、来る9月に両国間の道路網建設が完了すると述べた。

フアード・アン=ナワーウィー保健相は、公共病院に対しスーダン人患者をエジプト人患者同様の待遇とするようにとの通達を出したと述べた。

フサイン・マスウード民間航空相は、エジプト航空会社がスーダンがエジプトから輸入する産品を追加利益なしの実費で輸送する用意があることを明らかにした。

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( 翻訳者:西舘康平 )
( 記事ID:26067 )