福祉相弾劾案、本日国会で審議へ
2012年04月15日付 Jam-e Jam 紙

 協同労働福祉相の弾劾をめぐる数日間にわたる議論・協議の末、ついに昨日、同相に対する弾劾案が日曜日(本日)の国会に上程されることが発表された。これにより、アブドッレザー・シェイホルエスラーミー福祉相は本日、国会に赴き、〔モルタザヴィー氏の社会保険庁長官への〕任命について国会議員らの前で釈明することとなった。

 福祉相の弾劾を求める議員たちの第一の目的は、社会保険基金代表からのサイード・モルタザヴィー氏の解任である。シェイホルエスラーミー福祉相が同氏を同代表職に任命した時から、一部議員らは弾劾案への署名を開始、この任命が撤回された場合には、弾劾案も撤回されるだろうと表明していた。昨日午後の段階でも、弾劾案を主導していた一部の議員は、もし一日の終了時までに協議が何らかの結論に達し、モルタザヴィー氏が同職から辞任するならば、この弾劾案は取り下げられることになると述べていた。

 こうした中、モハンマド・レザー・ミールタージョッディーニー副大統領(議会担当)は昨日、イラン国営放送報道センターとのインタビューの中で、「政府はサイード・モルタザヴィー氏を社会保険庁長官の職から解任したり、同氏に対して辞任を求めたりするつもりはない。われわれは明日(本日)、弾劾裁判のために国会に行くつもりだ」と強調した。

 弾劾案を主導する議員らは、モルタザヴィー氏がキャフリーザク事件で嫌疑をかけられたことなどの一部の問題を理由に、同氏を協同労働福祉省の要職に任命することは公益にかなわないとの認識を示していた。

 モハンマド・シャリーフ・マレクザーデ氏を外務省〔の次官〕に任命した際、アリーアクバル・サーレヒー外相の弾劾案が議員らの努力によって浮上、その後この任命が撤回されたという類似のケースとは異なり、今回はこうしたことはこれまでのところ起きてはいない。モルタザヴィー氏を社会保険基金の運営にとどめるべきだとの〔政府側の〕こだわりが原因で、福祉相の弾劾が国会に上程される見込みとなったのである。

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:26091 )