司法権人権本部書記「国連人権特別報告官と米国務省は異口同音」
2012年04月17日付 Jam-e Jam 紙
司法権人権本部のジャヴァード・ラーリージャーニー書記は、「〔国連の〕人権特別報告官の言っている内容は、米国務省が言っていることと何ら違いはない。クリントン女史が対イラン人権特別報告官に任命された方がよかったのではないか」と述べた。
ファールス通信の報道によると、モハンマド・ジャヴァード・ラーリージャーニー書記は、国外にあるイラン・イスラーム共和国の代表部の館長らを集めて開かれた会議のなかで、次のように語った。
イスラームやイスラーム体制、イスラームの法規則、イスラーム法学者の監督(ヴェラーヤテ・ファギーフ)、そしてイスラーム共和国に対して敵対的な立場を取る者は誰であれ、西洋によってすぐさま、人権の擁護者として称賛され、支持され、次から次へと賞が与えられる。こうした人物がテロ組織と協力していようが、国民の富の強奪者であろうが、そんなことは〔西洋にとって〕まったく重要なことではないのだ。
ラーリージャーニー氏は報告官制度について触れ、「昨年〔国連〕人権委員会は〔‥‥〕イランの人権状況についての報告書を作成させて、〔国連安全保障〕理事会や〔国連〕総会に提出させるために、モルディヴ出身の世俗主義者で、イスラエルや西洋と広いつながりをもったアフマド・シャヒードという人物を、対イラン・イスラーム共和国特別報告官に任命した」と述べた。
同書記は、イラン・イスラーム共和国の人権状況〔を調査する〕ために特別報告官が指名されたことについて、不当な行為であり、差別的かつ陰謀めいているとした上で、「たとえ法的な装いを利用しているとしても、本質的にはまったくの〔制度の〕悪用だ」と指摘した。
同氏は、アフマド・シャヒードについて、器の小さな人物だとした上で、「この任務に任命されたときから、彼は〔BBCペルシア語放送などの〕国の敵であるペルシア語メディアすべてとのインタビューに応じ、〔革命以来〕30年間にわたって語られてきた〔反イラン・イスラーム共和国的な〕話を再び繰り返している」と述べた。
同氏はその上で、次のように語った。
しかし、報告官の芝居めいたパフォーマンスには、何の価値もなく、彼がイランを訪問するには及ばない〔※アフマド・シャヒード特別報告官は繰り返しイラン訪問を求めているものの、イラン側は彼の入国を拒否していることを指す〕。特別報告官殿はこれまでしてきたように、アメリカやイギリス、イスラエル、偽善者たち〔※反体制組織MKOのこと〕、PJAK〔※ペジャーク、クルディスタン地方で活動する反体制組織〕、リーギー〔※バルーチェスターン地方で活動する反体制組織〕といった〔テロ〕組織ののウェブサイトでも見て、空想的な非難の長大なリストでも作ればよろしかろう。〔‥‥〕
同氏は発言の別の箇所で、、「88年のビロード・クーデター〔※2009年大統領選挙後の騒乱のこと〕で、改革派が我が国で不首尾に終わったことは、世俗主義者たちやリベラルたちがイスラーム体制を転覆させるには弱すぎたということを示している。それゆえ、西洋は今や内側で戦略を変え、人の目を惑わすような装いのもと、宗教的な魅力を活用し、我が人民の精神的関心を惹くことで、〔新たな反イラン活動に〕着手しているのである」と述べた。
〔‥‥〕
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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:26110 )