アーヤトッラー・マカーレム＝シーラーズィーはイランの核問題について触れ、「敵はわれわれから核の知識を取り上げようとしている。一つの戦線で闘争しているときには、別の戦線を立ち上げてはならない〔＝バラバラに戦ってはならない、戦いの時には一致団結しなければならない〕」と強調した。

　メフル通信の報道によると、マルジャエ・タグリード〔シーア派の最高権威〕である同師は昨日、ゴムの大モスクで行われたイスラーム法学の上級コースの授業の冒頭で、「われわれには重要な国内問題が2つ、国外問題が1つある。対策を立てることで、これらを解決することが可能だ」と指摘した上で、次のように述べた。「国内問題で重要なのは、経済問題であり、ほんの一部の略奪者による〔不当な〕利益追求行為である。彼らは可能ならばどこでも盗みを働く。この問題と一部の当局者による無為無策、そして外からの圧力が、経済的苦境を〔イランに〕もたらしているのだ」。

　同師は、イスラーム革命最高指導者が本年を「国民生産、ならびに労働とイラン資本の保護の年」と名付けたことについて触れ、国内生産の強化と保護の必要性を強調した上で、次のように付け加えた。「敵がわれわれにもたらした困難を、進歩へのチャンスとしなければならない。国内生産を強化する必要がある。この重要な課題が達成できるかどうかは、当局者が〔きちんとした〕計画・政策を立てられるかどうか、血の通わぬ守銭奴たちへの対策が立てられるかどうか、そして国民の倹約と協力が得られるかどうかにかかっている」。

　ゴム神学校の教授を務める同師は、三権ならびに当局者たちは手に手を取り合って困難の克服に協力すべきだと強調した上で、「国外問題としては、ウェブサイトや衛星放送、マスコミュニケーションを通じて、悪しき教えに満ちた番組〔がイランに向けて垂れ流されている〕という問題に、われわれは直面している。こうした番組は絶え間なく、社会や人々の信仰や倫理観を破壊しており、その活動を極めて活発化させている」と指摘した。

　同師はさらに、「これら〔＝国外のウェブサイトや衛星放送〕のエージェントたちは、宗教の神聖さや自明性、基礎に疑問を投げかけるまでになっている。こうした者たちは敵か、あるいは敵が手にしている道具か、そのいずれかである」と強調した。

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（ 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 ）
（ 記事ID:26122 )