ハーカン・シュクル議員、人種差別発言のエムレを擁護
2012年04月20日付 Yeni Safak 紙
公正発展党イスタンブル選出議員ハーカン・シュクル氏は、サッカーチーム、フェネルバフチェ所属のエムレ・ベロゾール選手を「兄弟」とみなして擁護した。
アヴジュラルにある施設を巡りそこから公正発展党イスタンブル支部で青年団と会合した公正発展党のハーカン・シュクル議員は、ジハン通信にエムレ・ベロゾール、ガラタサライ対フェネルバフチェの試合、八百長裁判について言及した。
ハーカン・シュクル議員は、エムレ・ベロゾール選手がフェネルバフチェ対トラブゾン・スポルの試合で、トラブゾンのディディエル・ゾカラ選手へ人種差別的な発言を行い、プロフェッショナルサッカー規律委員会によって2試合ペナルティとされたことに関して、「エムレは兄弟だ。『私たちが育てた』エムレは、トルコスポーツ界で真っ先に名前の挙がる人だ。とてもいい兄弟だ。最近の出来事、発言、明らかになった状況は(事態を)和解に仕向けなければならない中、先延ばしされている。無意味に先延ばしにされている。話題となっていることは、デリケートな問題だ。事実のほどは分からない。これに関して上層部は必要な評価を下し、ペナルティを与えた」と述べた。
エムレが出場停止にまでに至った判断に関して語ったハーカン・シュクル議員は、エムレ選手について判断を下した人びとが尊敬を受けている人々であると述べた。同議員は、トラブゾン・スポルクラブのサドリ・シェネル会長の説明へ注意を引き、次のように述べた。
「まず、サドリさんは何年もスポーツ界で権威のある方だ。私が尊敬するスポーツマン。しかし、このような発言で話題を他へ押しやってはいけない。確かに間違いを犯した。このため、ことを大きくし、彼に対し過剰なバッシングがあるように思える。
私はエムレのことが好きだ。何かしていれば侮辱にたいする謝罪をした(はずだ)。(エムレにとって)いい教訓になった。ペナルティも受けた。私たちも、間違いを犯した。ときどき自分たちに似つかわしくないことが生じる。エムレは、私がよく知る通り、私の認めた人間だ。間違いを犯した、(ただ)ことを大きくする意味はない。」
■知らないことについてシナリオを書きたくない
最近メディアで取り上げられたニュースで、八百長捜査において名前のあがったチームに関し少なくとも3年間ヨーロッパカップへの出場禁止決定が下り、しかしこのペナルティは5年延期され、この間に新たに八百長事件に関与しなかった場合に、ヨーロッパはペナルティを完全撤回するとしたが、この件について、ハーカン・シュクル議員は次のように述べた。
「ある問題について触れられた際に、いつもたくさんの脚本家が現れる。私が選手だった時もそうだった。何年もこのことにかかわり合った。噂されているようには決着はつかない。行き着く先は様々なのだ。ときどきその通りになることだってある。この意味において非常に経験豊かな人々がいる。記事を書いてことを食い止めたり、なにか他のことをするために、発言し、ものを書く。残念なことにお互いに傷つけ合っている。トルコサッカーを傷つけている。はっきりというと、秘密裏に話され、何も知らない話題に関して私は何かを書き加えたくない。」
ハーカン・シュクル議員は、次のように続けた。
「今はっきりしている状況の中で、ペナルティ受けるのかそうでないのか? しかし、ペナルティを受けないように、全力で、全スポーツ組織として物事に取り組まなければならない。しかし、訴訟手続きを傷つけるようなことを話してはならない。私は、このように行動するように気を配っている。」
ハーカン・シュクル議員は、何百万もの人を都市の中でとりまとめているチームの存在があると発言し、「すべての発言に注意しなければならない。だからこのようなシナリオから距離をとらなくてはならない。ことは専門家にまかせて、彼らが心地よく働けるようにしなければならない」 と述べた。
この件がゴシップである可能性を述べたシュクル議員は、スポーツ界の指導者を批判した。シュクル議員は、「ぜひ、トルコサッカーのためいい結果が出てほしい。我が国はとても力強くなり、日々進歩している国である。これが傷つられないよう望んでいる。サッカーは我が国を紹介する最大の媒体である。われわれは(サッカー界を)育てずに今日までトルコサッカーの底へダイナマイトを置くのみだった。そうしたのは指導者たちである」といった。
各チームは大きな借金をかかえていると説明したハーカン・シュクル議員は、「これは時々いろいろな国や政府の財政まで難しい状況にする仕組みであることを明らかにした。よい状況ではない。スポーツはスポーツ界の中で若者を育て、その若者を通じて世界との統合をはからねばならなかった。私たちはそうできなかった。非常に無駄な選手移籍をおこなった。(そのために)大きな借金を背負った。このことをやる最中にどん欲になった。成功に至るために、ころころ考えを変えた。少し指導者のタイプを是正する必要であると考えている。トルコスポーツもトルコサッカーも変わるべし」と締めくくった。
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( 翻訳者:甲斐さゆみ )
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