トルコ外務省、イラク首相府発表に答える「トルコは、イラクの内政には干渉せず」
2012年04月21日付 Yeni Safak 紙
外務省報道官のウナル氏は、イラク首相府のインターネットサイトに掲載されたトルコに関しての報道発表に関連し、トルコは、イラクをはじめどの周辺諸国に対しても内政に干渉するつもりはない、と話した。
アンカラ:外務省報道官のウナル氏は、イラク首相府のインターネットサイトにトルコに関して掲載された報道発表に関連し、トルコは、今日までイラクをはじめどの周辺諸国に対しても内政に干渉したつもりはないと述べた。
同氏はこの話題に関連する質問に対し、トルコが今日までイラクをはじめどの周辺諸国の内政にも干渉してこなかったように、周辺諸国が原因となった問題がないかぎりにおいて、すべての近隣諸国と良い隣人関係・友好関係を続けていくことがトルコの基本的な姿勢だと話した。
また、ウナル報道官は「実際のところ、イラクがいままさにそれを経験している、この最も困難なこの時期に、イラク政府を支援する目的で、エルドアン首相が10名以上の大臣らとともにバグダードを訪問し、訪問期間中に48もの協定にサインしています。現在イラクの政治は危機的状況にあります。この危機の根本には、民主的かつグローバルな価値観を基盤とする政治ではなく、権力を一点に集中させ、自分以外すべてを排除しようする政治観が横たわっているということは、イラクの政治家をはじめとして皆が知っている事実です」と話した。
ウナル報道官は、「イラクでの政治危機を先導するものとして、マーリキー首相がトルコを非難しようとする裏に、この歪んだ政治認識があるというのもまた真実です」と語り、次のように続けた。
「この機会1にもう一度述べておきたいのは、トルコとイラク国民のあいだには永続的な友好関係があるということです。トルコは、イラク、および周辺地域における民族や宗派に基盤を置いた政治認識を否定し、グローバルで民主的な価値観をベースとした政治認識を主張します。どの民族、どの宗派であるかではなく、イラク国民すべてを全体として友人と考え、抱擁します。」
■ウナル氏の発言
「常々、強調しておりますように、トルコはイラク領土保全と統合を支援しています。大きな痛みを味わったイラク国民が、一刻も早く真の平和、安定、繁栄、幸福を取り戻すことを心から望んでいます。われわれから親愛なるマーリキー首相への提案は、一国の政治問題の原因を国外に求めるのではなく、刻も早くすべての層の自国民を受け入れるような民主主義的かつグローバルな価値観を基本とした、イラク憲法に忠実な政治認識に向かうべきだということです。そうすれば、イラク国民の信頼とトルコの支援を勝ち取ることができるとわかるでしょう。」
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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:26146 )