ドーハ:UNCTAD第13回総会、世界金融危機の原因究明を要求
2012年04月23日付 al-Hayat 紙


■ドーハで開催中のUNCTADXIIIの参加国が世界経済危機の正確な原因究明を要求

2012年04月23日月曜日『アル=ハヤート』

【ドーハ:ムハンマド・アル=マッキー・アフマド】

ドーハで開催されている昨日の国際連合貿易開発会議(UNCTAD)第13回総会では、参加国が現在話題となっている問題を提起した。参加国代表らによる議論は2日連続で国際金融危機の影響を中心に行われたほか、汚職問題、先進国から途上国への技術移転、説明責任と透明性の必要性、そして開発事業の成功における説明責任と透明性の役割の決定的な重要性の確認、そしてこの問題に関して各国議会の役割の活用等が取り上げられた。

世界貿易機関(WTO)のヴァレンタイン・ルグワビザ副事務局長は「我々が直面した国際経済危機は1930年代以来で最悪のものだった」と述べ、全ての政府が懸念を抱えていると指摘した。しかし一方で、「妥当な楽観的展望」を指摘し、「我々は経済成長の最中におり、着手すべき課題は山積しているものの人類の生活は改善し、発展している」と結んだ。今回のUNCTADの議長を務めるカタールのハマド・ビン・アブドゥルアズィーズ・アル=クワーリー文化大臣は、円卓会議に向けてのスピーチの中で、「総会の結果が会議参加国の協力によって望ましいレベルに達する事を期待する」と述べた。一方、列国議会同盟のアブドゥルワーヒド・ラーディー議長は、自らの生活に影響を与える決定に人々を参加させる事を呼び掛けた。

UNCTADのスパチャイ・パニチャパック事務局長は、世界金融危機の分析・原因究明の独立性と正確性を求めた。事務局長は、正確で独立した分析が必要であるとして、誤った分析結果に対して警告した。また、人道的な側面および包括性のあるグローバル化の重要性を強調し、その主軸として開発、就労機会の保証、若者と教育への関心、「包括的成長」の実現へ向けた強い働きかけを挙げた。

一方、カタールのハマド・ビン・ハリーファ・アール・サーニー首長とモーザー・ビント・ナースィル妃は、UNCTADに合わせてカタール国立会議センターで開催されている展示会を訪問し、開発分野でのカタールのプロジェクトや、「カタール2030年国家展望」の枠組みで達成される予定のプロジェクトに関する説明に耳を傾けた。

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( 翻訳者:川上誠一 )
( 記事ID:26156 )