「サウジアラムコ」と「キングアブドゥルアズィーズ科学技術都市」が了解覚書に署名
2012年04月27日付 al-Hayat 紙

「サウジアラムコ」と「キング・アブドゥルアズィーズ科学技術都市」が了解覚書に署名

2012年04月27日『アル=ハヤート』

■「アラムコ」と「キング・アブドゥルアズィーズ科学技術都市」間の了解覚書

2012年04月27日金曜日『アル=ハヤート』

【アッ=ザフラーン:ファーイク・アル=ハーニー】

サウジアラビアの国営石油会社「アラムコ」と「キング・アブドゥルアズィーズ科学技術都市(KACST)」研究所は昨日、協力関係強化のための了解覚書に署 名し、2015年までにリヤドの拠点に非破壊検査(害や損傷をもたらさない検査)のための国立研究所を設立する事で合意した。非破壊検査技術部門のあるサウジ人投資家は、サウジアラビアの市場規模は年間37億5千万リ ヤル(10億ドル)を超え、その最たる顧客はアラムコとサウジ基礎産業公社(SABIC)である事を明らかにした。

Rajeh H Al-Marri & Sons社のアリー・アル=マッリー副社長は本誌の取材に対し、石油や天然ガスのパイプライン網が王国内に縦横無尽に存在する事から、同分野におけるサウ ジアラビアの業務規模は莫大で、世界全体の10%に及んでいると強調した。このパイプライン網は中東地域で最大とされている。そして、NDTの技術は、パイプライン や設備の検査を通じて、技術上の欠陥や問題を早期段階で発見するための安全な手段と認識されているということを示した。さらにアリー氏は同分野の技術者らが1万5千リ ヤルという高い給与に恵まれている一方、この分野に従事するサウジ人労働者数は全体の5%に満たないことを指摘し、同分野におけるサウジ人技術者への教育 訓練プログラムが少ない事を明らかにした。教育訓練プログラムはアッ=ダンマーム市の産業技術研究所で最近になって開講されたが、そこには、6か月間の集中訓練コースを受けた80人程の大学卒業生クラスも含まれる。アリー氏は彼らが複数のNDT専門の事業会社での就労機会に恵まれていると強調した。

今般、「キング・アブドゥルアズィーズ科学技術都市」研究所のムハンマド・アッ=スウェイル所長と「アラムコ」のハーリド・アル=ファーリフCEOは了解覚 書に署名した。今回の国立研究所に関する構想はサウジ国内、GCC諸国内における初の例となる予定で、工業や技術の進歩の実現に向かうサウジアラビアの「旅程」上の画期的な出来事として 、先進諸国における同様の新規構想にも引けを取らないとされる。また、同研究所はインフラの基盤や、その地位の裏付けとなり、エネルギーの生産・供給を維持する王国の役割を支えると見込まれている。

またこの構想により人的資源やインフラの方面におけるサウジアラビアの能力強化が形成されると見込まれており、研究・開発・NDTの能力についての先進的 サービスの供給に加え、経済成長の実現や、労働者の技術、サービス供給者の能力の向上、試験所、研究、開発等の分野での前進を目指すサウジアラビアの努力を 支援する事が期待されている。

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( 翻訳者:川上誠一 )
( 記事ID:26194 )