鉱物資源の活用によるシナイ発展へ向けた計画書
2012年04月28日付 Al-Ahram 紙

■鉱物資源の活用によるシナイ発展のための計画書

2012年4月28日『アル=アハラ―ム』

【カイロ:アフマド・サービリーン】

建設資材輸出評議会の採鉱・採石業委員会は地域の豊富な鉱物資源の活用に焦点を当てた、シナイ半島発展のための最善の方法に関する計画書を作成した。セメントや鉄、肥料、大理石、苛性ソーダやその他の、さまざまな戦略的産業の擁立によってそれらの資源が活用される。

委員会の会長で、エジプト産業協会の理事会メンバーのエンジニア、ハムディー・ザーヒルは、計画書は、前大統領候補であり、人民議会の計画・予算委員会と産業委員会代表のエンジニア、ヘイラト・アッ=シャーティルと、自由公正党の代表的な数名の人物との会議で今日提出されるだろうと述べた。それは自由公正党の用意した エジプト復興の戦略について議論し再検討するためである。
またザーヒルはシナイ発展計画書はいくつかの基軸事業を含んでいると述べた。
第一は、特にシナイの産業地区のプラントの補完に関するものである。それによってシナイ南部のアブー・ゼニーマ産業地区のような、鉱物を基盤とするたくさんの産業に適した、広大な面積の敷地が利用可能となる。

 90年代の首相の決定による産業地区の設立以来、地域の鉱物を基盤とする4つの工場建設にも関わらず、どの種の設備も利用可能ではない。それらは2つが石膏工場、3つ目が白砂、4つ目が大理石の工場だが、産業活動用の水の確保が難しいため、最近稼働を停止した。

ザーヒルはまた同様に、現在も稼働中の2つのセメント工場の設立にも関わらず、活用されていないシナイ北部の重工業に特化した地区についてもつけ加え、産業施設の不足は、特に塩や石灰岩などの、北シナイのビール・アル=アバド地域の地場資源の活用による苛性ソーダ生産のための工場の建設を足止めすると述べた。プロジェクトのための経済的、技術的観点から見た実現可能性の研究は全て完了しているにも関わらず、である。
そしてザーヒルは、計画書の二つ目の基軸事業は、例えばアル=アリーシュ港などのシナイ半島の主要な港の発展に焦点を置いていると指摘した。
アル=アリーシュ湾では現在、鉱物資源、特にセメントなどの輸出量増加の可能性にも関わらず、それぞれの積載量が7000トン以下の船が、同時に2隻以上入港することを許可していない。

シナイ半島南部のアッ=トゥール港も、近隣諸国への輸出運搬プロセスにおいて、過密状態を引き起こさないために、計画書では、ヌウィーバ港とアカバ港間のさらなる航行便数が求められている。同港の許容喫水は5メートルを超えない。
 
また3つ目の基軸については、シナイの鉱物を基盤とする産業に投資する人々へ向けての5年間に渡る税金免除の許可に関するものであるとザーヒルは述べた。それは、これらの特徴を活用するためのセクターへ流入する投資の規模と金額の大躍進の実現を後押しするであろう。

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( 翻訳者:尾崎仁美 )
( 記事ID:26218 )