大統領、「ペルシア湾国民記念祭」に出席へ:「ペルシア湾観光文化州」の設置が検討
2012年04月24日付 Mardomsalari 紙

【政治部】革命防衛隊海上部隊のファダヴィー司令官がイラン領である大小トンブ島、及びアブー・ムーサー島への海兵隊の配置について述べる一方、国会は「ペルシア湾州」の設置に関する法案を検討していることが分かった。こうしたなか昨日、「ペルシア湾国民の日」に合わせる形で、イランのマフムード・アフマディーネジャード大統領が来週日曜日〔4月29日〕にホルモズガーン州で開催される「ペルシア湾国民の日記念祭」に出席することが発表された。

 この祭典は数日前から始まり、最後に大統領出席のもと、閉幕式がホルモズガーン州で開かれることになっている。

 大統領がホルモズガーン州への地方州訪問を行った際にアブー・ムーサー島を訪れたことに対し、アラブ首長国連邦は不当な抗議を行った。この抗議は国内外のイラン人たちから大きな反発を惹起しており、そのため今年のペルシア湾国民祭は例年以上にデリケートな雰囲気で開催されるものと思われる。

〔‥‥〕

 他方、〔‥‥〕国会の「地方評議会・内政委員会」のヴァリー・エスマーイーリー委員は、ファールス通信との会見で、一部の国会議員が「ペルシア湾観光文化州」の設置に関する法案を準備していることを明らかにし、「来週の『ペルシア湾国民の日』を目前に控え、国会議員たちは『ペルシア湾観光文化州』の設置に関する法案を〔国会審議の〕議題に載せることを予定している」と述べた。

 同氏はさらに、「この法案作成は初期的な段階にあり、さらに多くの議員がこの法案の署名に加わる予定である」と加えた。

 〔国会の原理派議員らで作る〕原理派グループの理事を務める同氏はこの法案の詳細について、「ペルシア湾観光文化州は『ブームーサー島』を中心として立ち上げられる予定である」と述べ、さらに次のように続けた。

この法案では、〔現在の〕「アブー・ムーサー島」の名称を「ブームーサー島」に変更される予定だ。実のところ、「ブームーサー」とは「場所」を表す〔ペルシア語起源の〕「ブーム」という語と、「ムーサー」という語を組み合わせて作られている。というのも、「アブー・ムーサー」という名称は偽名だからである。

※訳注:「アブー・ムーサー」の「アブー」はアラビア語で「父」を、「ムーサー」は「モーゼ」を意味する〕

 同氏はその上で、「この州には、大トンブ島、小トンブ島、バンダレ・スィーリーク、キーシュ、ゲシュム、バンダレ・レンゲ、及びラーヴァーンなどの県が隣接することになる」と述べた。

 同氏はまた、「この法案はアラブ首長国連邦の法螺話に応じる形で準備されているもので、この法案の作成によって『ペルシア湾』の名が永遠に残り、我が国の領土の一体性が保持されることを、われわれは意図している」と述べ、「さらに、この州の設置に伴い、同州の上空を通過する航空機に対して、同州上空通過時にこの州の名前をアナウンスすることを義務づけることになろう」と付け加えた。

 同氏は終わりに、近日中にこの法案を国会運営理事会に送る予定であると表明した。

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( 翻訳者:8410105 )
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