テキルダー県ハイラボル郡ハシュキョイ村(世帯数110 人口500人)のムスリムの信徒たちは、29年もの間、メッカの方角から60°外れて礼拝を行っていたことが明らかになった。これを受け昨年、村のモスクは取り壊され、新しくモスクが建設、開設された。信徒たちは、同村で1982年に開設されたモスクの礼拝の方角が誤っていると考え、昨年、県のムフティー局へ通知した。(通知を受け)役人が村にやって来てモスクを調査した結果、礼拝の方角がメッカから60°外れていることが確定した。これを受け、建築見直しの取り組みが始まった。ただ、方角を直すことが不可能となると、テキルダー県知事府と県ムフティー局は、モスクを取り壊し、新たにモスクを建てる決定を行った。村民と県庁の支援のもと、モスク建設は7か月間で完成(総工費約20万トルコリラ)し、先日開設された。
■29年間の礼拝はどうなるのか?
ハスキョイ・モスクの信徒たちは、29年間モスクで行ってきた礼拝の扱いに関心を寄せる一方、ハスキョイ村のアリ・イディズ村長とハスキョイ・モスク元イマームのマフムト・ギョクユズ氏が明らかにしたところによると、本件は故意によるものではなく、モスクで行われてきた礼拝は神に受け入れられるとの話が関係者からあったという。
マルマラ大学神学部卒で団体「礼拝ボランティアプラットフォーム」のアフメト・ブルト事務局長も、「モスクでの礼拝の方角がメッカから60°外れていても、確実にカーバ神殿のある聖域には向いていると思う。このため、今日まで村民が行ってきた礼拝は受入れられる。そもそも礼拝は、キブラへ向かって行われており、代替の礼拝を行う必要ない」と述べた。
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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:26256 )