エジプト:観光相が観光業界の復活に自信を示す
2012年05月01日付 al-Hayat 紙

■エジプトは湾岸諸国に観光投資を保証する

2012年5月1日 火曜日 『アル=ハヤート』

【ドバイ:ダラール・アブー・ガザーラ】

エジプトのムニール・アブドゥンヌール観光相は、湾岸諸国の投資家に新政府の下でのエジプトへの投資を保証した。同観光相は昨日[4月30日]ドバイで開かれた記者会見で、「どんな形であっても」署名された湾岸諸国の計画に対してエジプトが遵守することを強調した。また、特に6月の大統領選挙終了後、エジプトは観光を発展させようとしていると強調した。

さらに観光相はおそらく今年の観光客数は1450万人、観光収入は125億ドルに達するとの見通しを示した。また、新政府の計画では2017年までに3300万人の観光客を呼び込むことを目標としていると指摘した。

観光投資

観光相は、エジプト・サウジアラビア間の観光の将来に関する不安を鎮静化した。サウジアラビアは在エジプト大使館、2カ所の領事館の封鎖を決定していた。統計では、サウジアラビアはエジプトの観光分野に投資する最大のアラブ諸国と考えられるとされている。エジプトに250億ドルを投資するサウジアラビアに続いて、UAEが約100億ドルを投資している。

同観光相はさらに、湾岸諸国や国内の観光事業の実施が「順調に進んでいる」こと、また、新政府がこの計画を支持し、奨励していることを強調した。また、エジプト観光相はエジプトの観光業界での「宗教色の強まり」への恐れを鎮めた。そして、「新政府のどの高官も、自らのイデオロギーを押し付けたり、あるいはエジプトの観光分野に害を及ぼす措置をとったりすることはできない。エジプトの観光分野はGNPの11%を占め、外貨の主要な収入源で、観光業に従事するエジプト人は400万人を超えている。」と述べた。

特定の地域

アブドゥンヌール観光相は、現在の政治動向は特定の地域のみにあると指摘した。また、エジプトでは観光分野を以前の進路に戻すための「全体的な出発」がなされ、これに成功したと指摘した。また、観光業の復活は前向きな指標から観察されるとして、「今年の初め以来、世界各地やアラブ諸国からの観光客が殺到していることをはじめとする、前向きな兆候が現れ始めた。観光市場は、マスメディアでエジプトに関して報道していることが、エジプトの領域の最も重要な大部分で起きていることについて詳細に示していないと確認した。」と述べた。さらに同観光相は、政府当局はカイロや他の観光地の芸術的、文化的活動に加えて、サービスや好まれる展示の提供のレベル向上に努めていると明かした。

また観光相は、観光客数は今年の第1四半期に33%の割合で増加し、昨年の第1四半期の180万人に対して、今年は250万人の観光客がエジプトを訪れたと発表した。ちなみに、2011年、エジプトの観光業は33%後退したが、それはフスニー・ムバーラク大統領を放逐した政治的混乱の結果である。2011年には、観光客数は980万人にまで減少し、観光収入は88億ドルだった。2010年には、観光客数は1450万人の壁を突破し、観光収入は125億ドルを超えていた。また、同観光相は、アラブ人観光客数が今年の第1四半期に71%増加し、一方ロシア人観光客数は88%、ポーランド人観光客数は77%、ノルウェー人観光客数は112%、デンマーク人観光客数は88%、ドイツ人観光客数は45%増加したと指摘した。

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( 翻訳者:増田里紗 )
( 記事ID:26264 )