エジプト実業界、サウジアラビア大使館閉鎖の影響を懸念
2012年05月02日付 al-Hayat 紙

エジプト実業界、サウジアラビア大使館閉鎖の影響を懸念

■エジプト実業界、サウジアラビア大使館閉鎖の影響を懸念

2012年5月2日 水曜日『アル=ハヤート』

【カイロ:ハーラ・アーミル】

エジプトとサウジアラビアの間には緊張が高まっている。これは、サウジアラビアが、在カイロのサウジアラ ビア大使館とアレクサンドリアとスエズにある領事館を閉鎖し、サウジアラビア大使のアフマド・アブドゥルアズィーズ・キッターン氏の召還を決定したことを受けている。また、同国の治安当局が弁護士のアフマド・アル=ギーザウィー氏を逮捕し、麻薬を保持していたとして告発したことに抗議して、サウジアラビア大使館前ではデモが発生した。

このサウジアラビアの姿勢によってエジプト財政界では懸念が広がり、生産部門での損害と、エジプト人労働 力を労働市場に送り出すことを専門とする企業に及ぼす影響に対して警戒が強まっている。また、聖地巡礼者はもちろん、移民労働者の動きへの影響への懸念も強まっている。

 エジプト財政界は、サウジアラビアの決定への反響に対する懸念を表明し、ビジネスマンや経済人に対して、「エジプトとサウジアラビアの関係悪化によって 経済が被った重い損害」に対する警告を発した。ビジネスマンや経済人は、サウジアラビアは「エジプトのアラブ諸国との貿易の中で第一のパートナーであり、 エジプトへの投資はアメリカ合衆国に次いで第二の規模」であることを強調した。また、エジプト・サウジアラビア間の貿易データによると、「二国間の貿易規 模は革命以降に拡大し、2010年の37.97億ドルに対し、2011年には44.25億ドルを達成」した。また、同データは、「昨年は18.81億ドル 相当のエジプト製品が輸出され、2010年の16.77億ドルに対し7パーセント増加し、また、サウジアラビアからのエジプトの輸入額は、25.44億ド ルに達し、2010年の21.20億ドルと比較して20パーセント増加した」ことを示している。

 エジプトの輸出品目リストには、食料品や家庭用品、ケーブル、建築材、織物、カーペット、繊維、化学製品、肥料、洗剤、革製品が含まれる。一方、サ ウジアラビアからエジプトへの輸出品には、石油化学製品とその原材料、石油、ディーゼル燃料、菓子、ジュース、および飲料が含まれる。

(後略)

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( 翻訳者:田邉瑞穂 )
( 記事ID:26275 )