墓地に埋められた手榴弾500個相当のプラスティック爆弾、押収
2012年04月18日付 Radikal 紙
ゼイティンブルヌにあるコズル墓地で行われた発掘で見つけられた15キログラムものプラスティック爆弾の威力が、500個の手榴弾に相当することが発表された。
PKKが、複数のテロで使うためにイスタンブルへ持ちこんだとみられるおよそ15キログラムのプラスティック爆弾がゼイティンブルヌのコズル墓地で見つかった。1ヶ月前、PKK組織山岳本部からの指示でトルコへ潜入したとみられる1人のPKK員を追跡していた警察は、ゼイティンブルヌのコズル墓地で捜査を行い、11キログラムのA4爆弾、4キログラムのRDX爆弾、5つの起爆装置と1つの手榴弾を押収した。捜査の一環で、北イラクからの潜入者を含む15人が逮捕された。見つかったプラスティック爆弾は500個もの手榴弾の威力に相当すると発表された。
テロ対策担当局の部隊が、諜報担当局からの情報に基づきイスタンブルとディヤバクルを含む5県で、同時一斉捜査を行った。強制捜査でPKKのメンバーとみられる15人が逮捕された。イスタンブル警察における逮捕者への取り調べで得られた容疑者一人の証言に基づき、昨日の朝ゼイティンブルヌのコズル墓地で爆弾の捜査が行われた。この捜査のため、第十年通りが通行止めとなった。
■地中に3つの爆弾
訓練された警察犬も使用しての約6時間におよぶ捜査の結果、コズル墓地のシルヴリ門側で墓の間に埋められた1つの手榴弾と多くのプラスティック爆弾が見つかった。爆弾は黄色や赤色の包装紙に包まれた状態だった。警察はそれらを見つけた場所から取り出し分類した。
以前にも警察がバイランパシャとバシャクシェヒルで行った発掘で、PKKのものとみられる爆弾が発見されていた。コズル墓地にあった爆弾は、以前の捜査で押収されていたものと同じ特色を持ち、今後使われるためイスタンブルに持ち込まれたであろうことが明らかにされた。
■チャプクン警察署長「皆さん、ご苦労さま」
イスタンブル警察のフセイン・チャプクン署長は、その後、記者会見を行い、「皆さんご苦労様でした。特に、この爆弾が発見されなかった場合、それらが投げられていたかもしれない場所に住む人たちには、ゲチミシュ・オルスン(無事で、よかった)と申し上げたい」と話した。さらに「15キログラムのプラスティック爆弾、11キログラムのA4、4キログラムのRDX、そして5つの起爆装置があることから、5つの違う爆弾の製造に使われるはずであったと推察しています。専門家である同僚に聞いたことによれば、この15キログラムのプラスティック爆弾は500個もの手榴弾の威力に等しいそうです」と述べた。チャプクン署長は、新聞記者からの「標的は何だったのか」という質問に対しては、「今はコメントを控えたい」と答えた。
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( 翻訳者:四村美里 )
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