アレヴィーの79%が新システムにおける宗教教育に満足
2012年05月04日付 Radikal 紙


国民教育省宗教教育局局長イルファン・アイジャン氏は、「ウードゥルにいる子供がジャーフェリリキに関する知識を得たいと思うなら、チョルムにいる人々が子供たちへアレヴィー派に関する詳細な知識を授けたいと思うなら、私たちがそれらを実現することになる」と述べた。

 ヒティト大学神学部で、学生とともに会合の場を持ったアイジャン氏は演説を行い、1930年に宗教教育を提供していた機関が閉鎖され、宗教教育の必要性を痛感する一部の家族は、子供たちをアラブ諸国へ送っており、これらが時に様々な問題の原因となっていると述べた。アイジャン氏は、宗教教育の欠如でかつて「葬儀を執り行い、埋葬してくれる人が誰もいなくなった」と言われていたと語り、1947年のCHPの議会でこの問題が真剣に議論され、宗教教育の授業で埋め合わせするよう、決定が下されたとした。

1951年に複数政党制へ移行することで、トルコにおいてイマーム・ハティプ学校が設置され始めたと語るアイジャン氏は、1980年に宗教文化と道徳の授業が義務となったと述べた。アイジャン氏は4+4+4制が法制化され、来年度以降施行されることになるとし、法律によりイマーム・ハティプ学校の中学部(中等教育部門)が新たに設置され、初等教育後期以降、すべての学校で生徒たちは「コーランと預言者ムハンマド」の授業が選択できるようになると述べた。選択科目の中にアラビア語があると述べたアイジャン氏は、言葉をつづけた。

「ウードゥルにいる子供がジャーフェリリキに関する知識を得たいと願うなら、チョルムにいる人々が子供たちへアレヴィー派に関する詳細な知識を授けたいと思うなら、私たちがそれらを実現することになる。イマーム・ハティプ学校の今までの学生は水準が低かった。今、30万3千人の優秀な学生がいる。新しい教育システムによって、神学部の学生の就職が確保される。国外にもイマーム・ハティプ高校を開設することになるだろう。国内の高校で数年間学んだ学生たちは、残りを国外で学ぶこともできるだろう。世界各地からトルコで宗教教育を受けたいという声がある、われわれは決して(そうした教育を通して)派閥主義的なものを輸出しようとは思っていない。

アレヴィーの教えが宗教教育の科目の中に
アイジャン氏は、アレヴィーの教えが宗教教育の科目の中に加えられることについて、次のように述べた。
「近年このことが議論されたことは、この問題に良い影響を及ぼした。今日アレヴィーの人々の大部分は、自分たちをイスラームというくくりのなかで見ている。100年間の苦難を考えると、非常に重要な進展である。アレヴィーの教えが宗教教育に加えられるために、アレヴィー出身の教師らと話し合った。ワークショップが行われた結果、義務化されていた宗教科目が撤廃され、かわりに、アレヴィーの教えが宗教科目の中に加えられた。アレヴィー派とスンナ派は、それぞれがとってかわれるものではない、かたやスーフィズムであり、かたや一つの信条である。お互いを比べることなどできない。アレヴィーの教えが宗教科目の中に含まれることを、国民皆が喜んでいる。行われたアンケートでも、スンニ派の86%、アレヴィー派が79%が宗教教育科目に満足していると我々は判断した。」

アイジャン氏は、チョルムで近いうちに25平方キロメートルの土地に第二のイマーム・ハティプ学校を建設する予定であると付け加えた。

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( 翻訳者:甲斐さゆみ )
( 記事ID:26304 )