スーダン:経済危機についての大統領発言
2012年05月06日付 al-Quds al-Arabi 紙

バシール大統領:現在のスーダンの経済危機は、根拠の明白な一時的な状態

2012年05月06日『クドゥス・アラビー』

【ハルツーム:AFP通信】

 スーダンのウマル・アル・バシール大統領は昨日日曜日、2011年7月の南部離脱によってハルツームの年間の石油収入が数十億ドル損失したにも関わらず、現在自国が経験している経済危機は「正当な根拠のある、一時的状態」だと明言した。
IMFの予測によるとスーダンの経済は今年7.3パーセント縮小する。それは主に、4分の3が南部からのもので、財源の3分の1を占めていた石油生産による収益が減少するためである。
バシール大統領は、大臣、知事、大学教授、労働組合員を含む戦略的計画のための国家評議会の開会式で、現在の経済状況はスーダンの情勢と世界的な金融危機によるものだと説明でき、一時的な状態だと述べた。

公式通信社がこれについて伝えたところによると、経済復興プログラムは戦略的商品への集中や、自給自足と基本的物資の充実を実現することによって、この状況の緩和に取り組むと加えた。

スーダンの外貨準備高は最低の水準を記録した。また、財務大臣が木曜日に公表した数字によると、これまですでに大幅に上昇しているインフレの割合は、継続して上昇し、最初の四半期には21%にまで達した。

経済状況は、ヘグリグの国境地帯で南スーダン側の勢力により軍事攻撃に発展した、南北スーダンの国境間の緊張の後さらに悪化した。ヘグリグでは、北側の生産量の半分に等しい1日5万から5万5千バレルの原油が産出される。

国家経済の専門家が匿名希望でAFP通信に明言したところによると、 ヘグリグへの南スーダンの攻撃はスーダン政府に20%もの石油生産の損失を被らせた。その価値は7億ドルに相当するという。
ヘグリグへの南スーダンの攻撃は、2週間以上に渡る生産停止をもたらす結果となり、インフラにも大きく被害を与えた。生産関係筋によると、ハルツームは、この地区での生産を以前の水準まで戻すためには数カ月を要するということだ。

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( 翻訳者:尾崎仁美 )
( 記事ID:26316 )