■イエメン:17億ドルのエネルギー計画
2012年5月7日『アル=ハヤート』
【サヌア:イブラーヒーム・マフムード】
イエメン政府筋によれば、担当機関は、生産、インフラ、サービスの諸部門における約89の計画の基本調査を行った。これは、今月23日にリヤードで開催される「イエメン友人会議」に向けた閣議で調査結果を示すための準備である。
情報筋が本紙に明らかにしたところでは、計画・国際協力省に代表される政府は、電気、エネルギー、石油、ガス部門に17億ドルをかける緊急計画を用意した。この計画には以下のものを含む。第一は、200メガワットを目標にしたマーリブのガス発電出力増大計画で、計画第3段階で1億8,500万ドルをかける。また、400メガワットを目標とするマアバル発電所の建設には3億9,500万ドルをかける。風力を利用し60メガワットを目標にするモカの発電所の第1段階の完成には、1億2,500万ドルをかける。400メガワットを目標とするアル=ハディーダとアデンの石炭を使った蒸気発電所計画の調査には、に500万ドルをかける。
また、発展計画はまた、中級都市での発電強化も含む。すなわち、サアダ、アル=ムカッラー、アタク、アル=ガイザ、ソコトラ、アル=ジョウフで、全体で53メガワットに達し6,000万ドルをかけることも付け加えた。
2012年から2013年の移行段階の投資計画草案によれば、エネルギー計画は、送電線やマーリブのサーフィル変電所計画の第2段階を含み、4,700万ドルをかける。マーリブのエネルギー管理計画には、4,200万ドルをかける。送電線とザマール県のマアバルにおける変電所の計画には9,000万ドルをかける。
また草案によれば、将来の計画には、マーリブ、マアバル、アル=ハディーダ、アデンの間の天然ガスのパイプラインの敷設が含まれ、これには3億3,700万ドルをかける。家庭用ガスの原料など地域市場の需要を満たすことは言うに及ばず、天然ガス消費の増大や発電所の運営や工業用の利用範囲の拡大にも対応するためである。
政府は、紅海に面するラアス・イーサーの桟橋と石油タンクの建設計画について明らかにした。これは、300万バレルに及ぶ貯蔵能力を持つもので、燃料やバラスト水 の貯蔵や処理のための設備建設を含み、7,600万ドルを投入する。
また、投資計画では、アデンの石油精製施設の機能回復にむけての政府の意図も明らかになった。これは、一日の生産量を15万バレルに上げ、石油派生物の保管能力を増加し、成長し、増大するマーケットの需要に見合う戦略的な備蓄を確保するためである。
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( 翻訳者:岡裕一朗 )
( 記事ID:26322 )