徴兵法、全面改正へ
2012年05月09日付 Zaman 紙

新しい徴兵法によって、徴兵業務は国防省へ引き継がれる。法案によれば、徴兵会議および一次検査と予備検査が廃止される。現役将校と下士官の兵役義務期間も15年から10年へ引き下げられる。

徴兵法ならびにいくつかの法律の改正に関わる法案がトルコ大国民議会(TBMM)へ提出された。法案によれば、徴兵業務は国防省(MSB)により執り行われる。徴兵事務局により短期間だけ設けられ、非効率的な徴兵会議、ならび一次検査と予備検査過程は廃止される。中央人口管理システム(MERNIS)、住所登録システムそして国防省情報システムが稼働することで、実施されない一次検査と最終予備検査は廃止される。兵役該当者には健康診断がなされ、兵役への適正の有無、学歴、職業、資質を明確にすることが、「検査」となる。検査の手続きはおよそ14か月にまたがる。このようにして検査を逃れる者の数と、検査期間に徴兵事務局の前に列をなす兵役該当者の数が軽減されることになる。兵役徴集該当者の個人情報は、内務省によって毎年10月に国防省に通知される。兵役該当者は健康診断をかかりつけの医者のもとで行うことが可能となる。学部生または大学院生が兵役に就くのを延期するための条件となっていた、学業継続そして2年続けて留年してはならないという義務は除外される。

検査のために、徴兵事務局、大使館もしくは領事館に出頭せず、その出頭しない理由を明記した書類を提出しないか、もしくは勝手にやってきた者は、軍事病院で検査がなされる。このような人へは100TL(約4500円)の罰金が科せられる。大学もしくは高等専門学校を修了した女性もしくは男性は、必要な条件を満たせば、士官になるために申請できる。士官に任命されたものは、軍事教育の後で一年間の試用期間へ移ることになる。成果を残せず失格となり、トルコ国軍(TSK)との関係が絶たれた者からは、国がこの期間に負担した費用およびその法定利息が加算され徴収される。現役将校の兵役義務期間も15年から10年へ引き下げられる。他の公務員と同様にトルコ国軍の軍人も最初の階級が4階級上にまで昇進することがありうる。現役軍人と退役し身体に障害を持ったもの、職務中に身体に障害を負った者、恩給受給者、遺族年金受給者(妻子)への調整が実現する。契約したうえで最大10人まで、参謀総長の顧問として任務にあたる。

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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:26350 )