■エミレーツ航空3,400万人の乗客を輸送する
2012年5月11日『アル=ハヤート』
【ドバイ:ディラール・アブー・ギザーラ】
「エミレーツ航空」は、2011-2012会計年度に高利益を実現することができた。前例のない経済的な圧力と燃料費の記録的な上昇にもかかわらずであった。燃料費の上昇は、このアラブ首長国連邦の航空会社に66億ドルの負担を強いたが、これは前会計年度よりも約20億ドルの上昇であった。「エミレーツ航空」は昨日以下のように明らかにした。同社は先の3月31日までの2011-2012会計年度に23億ディルハム(6億2900万ドル)の純利益を達成した。傘下の輸送会社「ドナタ」は52年前の設立以来、最高利益を実現した。これらの利益によって、この航空会社は140億ディルハムの設備投資が可能になった。これは、エミレーツグループの最高責任者アフマド・ビン・サイード・アール・マクトゥームが述べたところによる。彼はさらに、エミレーツ航空は2011-2012会計年度に3400万の乗客を輸送したと付言した。
アフマド氏が明らかにしたところによると、2011-2012会計年度に燃料費は前年比44%上昇し、243億ディルハムに至った。24%の運航経費の上昇にもかかわらず、収益の伸びは前年比16.2%であった。「エミレーツ航空」はこうした伸びのおかげで、航空券の料金に燃油サーチャージを適用せざるを得なくなるまで1年間耐えることができた。
アフマド氏が述べたところによると、「エミレーツ航空」は、こうした投資を通じて、顧客の裾野の拡大や世界市場での存在感の強化に成功した。また以下のように示した。「成功と成長の継続は、運の問題ではなく、むしろ計画的な投資の継続の結果である。そして、我々の利益の全ては、業務の拡大とその成長に投資される。この見解により、エミレーツグループは、利益と大きな成長の継続が可能になる。」
2011-2012会計年度において、エミレーツ航空は、22機の新航空機を受領した。これは、これまでの単年航空機購入数で最大である。航空機の拡充に伴い、エミレーツ航空は世界の11の空港での新規路線開拓に投資した。他34の都市では既存の航空網を通じた業務を強化した。燃料費の上昇に加え、「エミレーツ航空」は、中東に起こり、今も続いている出来事〔アラブの春〕の結果、課題に満ちた年に直面した。これは中東と北アフリカの国々を経由する定期便に影響を与えるものである。「エミレーツ航空」は業務の運営と有能で十分な資源の利用に集中することで、収益性を確保することができた。
「ロイター」通信社が昨日フランクフルトより報じたところによると、「エミレーツ航空」はベルリンとシュツットガルトの空港への着陸権取得のための長期に渡る戦いにおいて新たな方法を採用した。ドイツ政府に対し、こうした権利はドイツの航空会社「ルフトハンザ」の活動に悪影響を与えるだろうという主張に対抗する調査を提示した。エミレーツ航空の総務担当、第1副社長アンドリュー・バールカルは、新聞記者達に対し、フランクフルトにて、「我々は10年間適切な方法で着陸権を求めている。」と述べた。
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( 翻訳者:岡裕一朗 )
( 記事ID:26358 )