このガス田の発見は世界2位のガス埋蔵量を有する国としてのイランの地位を確かなものとするだろう
【経済部:ズィーバー・エスマーイーリー】サウスパールス・ガス田はこれまで、最大の独立したガス田と呼ばれてきたが、我が国の石油専門家らは新たに、イラン南部においてこのガス田のライバルとなる存在を発見したようだ。
ジャーメ・ジャム紙記者が得た情報によると、イラン南部で「第二のアサルーイェ」が発見されたという。このガス田は国の南部地域における新たな産業文明の源となる可能性がある。
ある情報筋は本紙記者に対して、「〔‥‥〕サウスパールス・ガス田の埋蔵量にも匹敵する埋蔵量をもつ、この巨大なガス層は、世界第二位のガス埋蔵量を誇る国としてのイランの地位をより強固なものとするだろう」と述べた。地震探査では、このガス層の有する正確なガス埋蔵量を測ることはできなかったが、国有資源探査公社の関係者によると、このガス層がもつガスの種類、質、及び埋蔵量についての探査研究が急ピッチで続けられているという。
こうした中、第一次評価によると、このガス層の埋蔵量はサウスパールスのそれに匹敵する、約14兆立方メートルにも及ぶとのことである。〔‥‥〕このガス田は、恐らく「クビ」の部分(隅の部分)のみ隣国と共有しているだけで、探査による第一次情報によると、このガス田の主要な部分は全てイランの領土内に位置しているという。
ブーシェフル州アサルーイェ地区にあるサウスパールス・ガス田は、独立したガス田としては世界最大級で、ペルシア湾の海底にあり、カタールと共有している。〔※カタール側では「ノースフィールド・ガス田」と呼ばれる〕
イランはサウスパールス・ガス田では14兆立方メートルのガスを保有しており、それは国内のガス埋蔵量の半分、世界のガス埋蔵量の8パーセントにも及ぶ。サウスパールス・ガス田におけるガス生産では、28のフェーズが定められており、現在、一日に2億8千万立方メートルの「酸ガス」〔硫化水素や二酸化炭素を多く含んだ天然ガス〕が生産されている。
カタールはこのガス田に4千億ドルを投資し、このガス田の採掘ではイランに先んじており、一日に3億6千万立方メートルの天然ガスを採掘している。
またこの報告によると、イランはここ数年新たな探査によって、〔原油や天然ガスの主成分である〕炭化水素の埋蔵量を伸ばしており、イランは現在1510億バレルもの原油を埋蔵している。
イラン暦1390年(西暦2011/12年)の冬にも、カスピ海で地震探査を実施した結果、イランは新たなガス層を手に入れており、その埋蔵量は50兆立方フィートに及ぶと推測されている。ただし、いまだ正確な数字は公表されていない。この地域における探査作業は今も続けられており、独立していると言われるカスピ海のガス埋蔵量について、今後専門家による〔正確な〕評価が行われるだろう。
国際的な公式統計および報告によると、現在イランはロシアについで世界で第2位のガス埋蔵国である。ロシアは現在50兆立方メートルのガスを保有している。
今回新たに発見されたガス層のガス埋蔵量に関する第一次評価が確認されれば、イランと世界最大のガス埋蔵量を誇る国、つまりロシアとの差は著しく縮まるであろう。逆に、イランとカタール、およびトルクメニスタンとの差は広がるものと思われる。
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( 翻訳者:8408108 )
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