サウジアラビア:輸出振興機構、数十億ドルの損失
2012年05月13日付 al-Hayat 紙
サウジアラビアの輸出において中心的な役割を担うジッダ港
サウジアラビアの輸出において中心的な役割を担うジッダ港

■サウジアラビア:「輸出振興機構」設置の遅れにより、数十億ドルの経済的損失

2012年5月13日『アル=ハヤート』

【ダンマーム:ファーイク・アル=ハーニー】

サウジアラビアの経済専門家らは、約5年前に閣議の合意を受けた「サウジアラビア輸出振興機構」の設置遅延を理由に、同国が推計数十億リヤルの損失を被っていると述べた。専門家らは、設置要求から20年以上が過ぎた同機構の設置を商業省が遅らせる理由について、産業部門は認識していないと指摘している。

「サウジアラビア輸出振興センター」のアブドゥッラフマーン・アッ=ザーミル所長は、「輸出振興機構」が5年以上前に閣議の合意を受けているにもかかわらず、設置が遅延していることについて、周知の要因は存在しないと本紙に明らかにした。また同所長は、サウジアラビアの輸出の弱さと輸出支援を担う機構の不在が理由で、同国が毎年数十億リヤルの損失を被っていると明らかにした。所長は、石油を除く輸出規模が、1520億サウジアラビア・リヤル(410億ドル)であると述べ、もし国内産業を支援する、輸出のための何らかの「機構」が存在していれば、同規模が今後2年間で、3000億リヤルに達するところ、2000億リヤルになるだろうと予想した。

アッ=ザーミル所長は、商業省が輸出に対して必要な関心を払っていなかったと指摘し、民間部門に有効性のある、先進の経済政策に則った「機構」の早急な設立を求めた。またそれが、官僚に依存しない強力な機構となることを要求した。さらに、世界のほとんどの輸出機構は、80%に及ぶ政府支援を受けていながら、民間部門の原則に則って、有効に業務を行っていると述べた。

(後略)

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( 翻訳者:井上剛 )
( 記事ID:26378 )