牛乳配布プロジェクト、吐き気事件で始まる-知事「中毒ではない」
2012年05月02日付 Milliyet 紙
国民教育省のオメル・ディンチェル大臣は「現時点の証拠をみるかぎり、牛乳が配給されたあとに起こった体調不良(の事件)は、中毒事件ではない」と述べた。
オメル・ディンチェル国民教育相は、学校で配給された牛乳で中毒が起こったという疑いについて、「現時点で入手している情報では、これは中毒事件ではない。一部の児童が牛乳を飲んだ後に吐き気を訴えため、詳しい検査を受けることになり、病院に運ばれた」と述べた。
ディンチェル大臣は、「入院している児童たちの健康状態は詳しく調べられている。最初の診断によれば、子供たちは牛乳に対して過敏反応を示したということがわかった」と述べた。
■ディヤルバクル知事:問題があったわけではない
ディヤルバクル知事のムスタファ・トプラク氏は、学校で配給された牛乳のため、一部の児童が中毒を起こしたという疑いに関して、「今朝、全ての児童に牛乳が配給され、現時点まで、何の問題もおこっていない」と述べた。
トプラク知事は、四月五日小学校で開かれた牛乳配給セレモニーで、「ヒュリエット小学校で子供たちが中毒を起こした疑いがあるが」という記者の質問に対して「ディヤルバクルの小学校には、全部で20万人の児童がいる、と述べた。
今朝の時点で全ての児童に牛乳が配給されたと説明するトプラク知事は、以下のように述べた。
「今までのところ、何の問題もない。唯一の例外は、ヒュリエット小学校で一人か、あるいは数人の児童が吐き気を訴えたことで起きた事件だけだ。この児童たちは病院に運ばれた。心理的に他の子供たちも影響を受けた。彼らも病院へ運ばれた。私たちは、牛乳が原因だとは考えていない。」
トプラク知事はこう説明する。「ひとつのまとまりとして、同じ場所から来た牛乳が、ある別の場所で腐っていることはありえない。しかし、いかなる問題も起こらないように、保健所で調査が行われている。」
一部の子供が、ある食べ物に対してアレルギー反応を示すこともあというトプラク知事は、卵や牛乳アレルギーの可能性もあるとし、また、一部の子供は、真の意味で空腹状態だったのかもしれない、と述べた。
■様々な要因が有りうる
様々な要因が考えられるというトプラク知事は、以下のように続けた。
「吐き気を訴える可能性もある。このため、教室で生徒に対して注意を与えた。しかし、最初の牛乳配給の朝に、あたかも牛乳が原因であるかのように報道されたことは、不公平だ。なぜなら、これは一大プロジェクトであり、全ての人々の骨と歯の形成を補助し、バランスのとれた健康的な養育に大きな貢献をすることはを重要である。健康省、食農畜産省、国民教育省の重要な政策である。牛乳の製造から配給まで、あらゆる種類の準備が行われ、(児童への)指導も行われた。このため、数人の児童が吐き気を訴え病院へ運ばれ、他の児童も(病院に運ばれた子たちに)ならって念のため病院に行かせたことが、このキャンペーン全体を傷をつけるものにならないようにすることが必要だ。もしも、ひとつでも問題があるといけないので、同僚が調査しています。」
一般的にいって両親でも子どもに家庭で牛乳飲ませるのに苦労する、というトプラク知事は、「しか し、健康な人間を育て、バランスの取れた養育について語るなら、絶対に子供たちに牛乳を飲ませるべきだ。政府と諸省の大臣各位に感謝しています。ディヤルバクルで23万人の子どもたちに牛乳が配給されている。ひとつの学校での吐き気事件が一般化されることが、この大きなプロジェクトを麻痺させることがないよう、願っている。それは大きな間違っている」と述べた。
一方、バーラル郡にあるヒュリエット小学校で一部の子供が救急車で病院に運ばれたが、児童の状態は良好であることが伝えられた。
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( 翻訳者:神原立行 )
( 記事ID:26387 )