ダニによるクリミア・コンゴ出血熱被害広がる―カスタモヌで3人死亡
2012年05月16日付 Hurriyet 紙
カスタモヌ県のエルドアン・ベクタシュ県知事は、クリミア・コンゴ出血熱(KKKA)により3名が死亡したと伝えた。
ベクタシュ県知事は、県保健局補助サービス建物内の会議室で開いた記者会見で、ダニ由来のKKKAが同県で再発し始めたと述べた。
問題の疾患がカスタモヌ県の人々の記憶から長らく遠ざかっていたと述べた同県知事は、以下のように語った:
「遺憾ながら、本日5月12日、3名の死亡者が出ました。KKKAにより市民3名の命が失われました。病院で治療を受けている市民は相当数おります。陰性の診断を受け退院された方もいれば、治療後に退院された方もおります。
また、陽性の診断を受け入院中の方もおられます。この疾患の要因は明らかで、自然界のダニとの接触によるものです。季節は春を迎え、市民は野外へ繰り出しています。従って、市民に対し真摯な姿勢で警鐘を鳴らさねばなりません。皆が防護対策を取らねばなりません。ダニとの接触が断たれねばならないことは明白です。」
ベクタシュ県知事は、さらに多くの市民が損害を被らないためにも皆が周囲に注意を呼びかける必要があると述べた。
このスピーチ後、ムスタファ・ユルマズ県保健局長は、KKKAに関するプレゼンテーションを行った。
カスタモヌ市内在住のサーイム・シェン氏(53)、アズダヴァイ郡在住のニガル・オルマン氏(48)、イフサンガーズィ郡在住のアイシェ・オルタアジャル氏(41)が、KKKAの診断を受け搬送されたアンカラ・ヌムネ病院で連日、死亡したことが報告された。
■ トカト県で一名が死亡
今日、ダニを死因とする一通の訃報がトカト県から届いた。同県で、KKKAの疑いでスィヴァス県に搬送された28歳のエルジャン・コルダン氏は治療中の病院で今日亡くなった。
トカト県ニクサル郡に属するヨルコナク町在住で、既婚者であり一児の父であるエルジャン・コルダン氏は、18日前、放牧していたレシャディエ郡郊外で腹部をダニに噛まれた。
ダニに気づいて取り払ったコルダン氏は、数日後、体調不良を訴えニクサル国立病院を受診した。初診後、KKKAの診断結果を受け、トカト国立病院に搬送されたコルダン氏は容態が悪化し、先週、スィヴァス共和国大学医学部病院に搬送された。同病院の感染症科で治療を受けた同氏は、懸命の治療の甲斐なく今朝帰らぬ人となった。
同氏の遺体は病院から近親者らに引き取られ、ニクサル郡ヨルコナク町に移送され同地にて埋葬された。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:26401 )