ヒュンダイ、トルコ工場での生産を倍増へ
2012年05月17日付 Milliyet 紙

ヒュンダイ・アッサン社がヨーロッパへ輸出しているi20の新型車が、ザフェル・チャーラヤン経財相とニハト・エルギュン科学産業技術相も出席したイズミト工場における式典でお披露目された。式ではヒュンダイ・アッサン社の年間生産能力が6億7百万ドルの追加投資により、年産20万台に増える見込みであることが明らかにされた。

ヒュンダイ・アッサン社のイズミト工場で行われた式にはS・K・リ在トルコ韓国大使、エルジャン・トパジャ・コジャエリ県知事、イブラヒム・カラオスマンオール・コジャエリ広域市市長、ヒュンダイ・アッサン社ウォンシン・チャンCEO、アリ・キバル取締役会長、その他産業家、企業家らが出席した。

■トルコは重要な投資によって、世界に向けてメッセージを発信した

式典でスピーチを行ったザフェル・チャーラヤン経済相は、トルコはこの大変重要な投資により、世界に向けてメッセージを送ったのだと述べ、「10年前までは”トルコは病気だ”と言っていた者たちが、今は酸素テントの中にいる。神よ、彼らを癒したまえ。一方でトルコは、経済的安定を維持し、民間部門への支援を行うことにより、今日その恩恵を受けている。世界中のどこから誰が来ようとも、この国の経済大臣であることを誇りに思っていると、自信を持って述べている。外国に行く時に、トルコの企業家たちがトルコのパスポートを持っていることを誇りに思う」と話した。

■投資はトルコ市場のみをターゲットとしていない

トルコへの投資は政治、経済と治安の安定がもたらしていると述べたチャーラヤン大臣は以下の様に続けた:「確実にこの投資は、トルコ市場のみをターゲットにしていない。この投資はトルコの政治、経済と治安の安定がもたらしている。トルコに投資を行う企業は7500万の人口だけを見ていない。トルコに投資する企業は、56ヶ国超の国をターゲットとしている。間違いなく世界経済の基軸は移り変わっている。言い換えると物流は北から南へと移っている。トルコ国内の先進国企業はほぼ同等のシェアを占めている。これらは、今後10年のうちに、世界の市場で60-65%超のシェアを獲得するだろう。」

■2400人の新規雇用創出

ヒュンダイ・アッサン社が追加投資の決断に至ったことを述べたアリ・キバル取締役会長は、「ヒュンダイ・アッサン社としては、トルコでの生産能力を年間10万台から最低でも20万台に増大させることを決定した。新型のi20が年間7万台輸出される事ことで、わが国はUS$10億超の外貨を得ると見込まれている。つまり主要部門と関連部門の産業に10億超トルコリラの予算が組まれ、約2400名の追加雇用が創出される」と話した。

■18ヶ月以内に完成へ

生産される製品は小型乗用車のAとBセグメントの新型車であることを発表したアリ・キバル会長は以下のように続けた:「このセグメントによってトルコ市場において主流となることを目標にしている。製品の約94%がEU諸国や自由貿易協定国への輸出用に生産されることを目指しており、これによりトルコにUS$20億超の外貨がもたらされる。この投資で国産化率が67% 近くなる。投資は18ヶ月以内に完了する予定で、2013年末には運用開始となる計画である。」

■ヒュンダイの目標は一位になる事

ヒュンダイが毎年前年と比べ、世界での販売数において記録を塗り替えていると説明するヒュンダイ・アッサン社のウォン・シン・チャンCEOは以下のように述べた:「ヒュンダイ自動車グループは、昨今好調を維持し、毎年前年比世界シェアの記録を更新している。一方、ヒュンダイの主要目的が、品質の良い自動車を販売し、顧客満足度についても一位となり、世界中から求められるメーカーとなることであることを、再度申し上げたい。2010年に誇りを持って生産開始したi20の新型車は、5月から工場で生産開始となる。ヒュンダイへのトルコやヨーロッパにおける大量の需要により、トルコにおける投資を継続するだろう、また常に最高の技術と同時に最新で最高峰の製品を提供し続ける。」
その後、お披露目されたヒュンダイi20の前でテープカットが行われた。

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( 翻訳者:有田 潤 )
( 記事ID:26419 )