マラトゥヤの古民家保存、急務―サフランポルに並ぶ美しさ
2012年05月19日付 Zaman 紙
近年の急激な都市化により、マラトゥヤの歴史的民家の存続が困難になりつつある。県知事府と文化観光省が協力し、これらの建物を修復している。修復作業により、この建物はサフランボルに匹敵し得るものになるという。
数世紀もの間、いくつもの文明の揺籃の地となったマラトゥヤで、そこにある煉瓦で造られた出窓のある民家は、県知事府と文化観光省により修復されている。市の中心部、郡や町にある歴史的民家は修復を受けた後、サフランボルの民家に匹敵するものになるという。
現在、市全体で路の両側に問題のなく歴史的民家が立っている通りを見つけるのは難しい。これに対して、特定の地区では建物のコンクリート化により崩れずまっすぐ立っている。マラトゥヤ県知事府はこの歴史的民家を元の状態に戻すために修復計画を行った。作業の結果ギュンドゥズベイ町のジャフェルオール通りにある44の民家は、約500mの長さにわたって隣接する形で整然と建て直された。
修復作業を真摯に見守るマラトゥヤ県知事ウルヴィ・サランは、歴史のいずれかの時代に属する存在する作品を守り、再現することが必要だという。赴任から今日までマラトゥヤの民家を改善することに努めているサラン知事は、以下のように述べた。
「イェスィルユルト郡とギュンドゥズベイ町には、かなり深刻な劣化を被ったマラティアの民家が存在する通りがある。ここにある民家と通りのため改良計画を実行しているのだ。修復を通じて昔の建物が残っているこの地域を観光名所に変えることになるだろう。」
古いマラトゥヤの民家が集まっているギュンドゥズベイをサフランボルに例えたサラン知事は、「そこにある全ての民家を隅々まで新しくし、とりわけ建物正面と通りを整備する。50軒近くのの民家が修繕された。ジャフェルオール通りや近隣にある通りにある100軒近い民家を修復計画の中に入れている。その通りがサフランボル同様に、人びとが中に入り自然の雰囲気で歩き回れるつくりになるよう願っている」という。
■相続人ではなく、国が所有
マラトゥヤのアラプギル郡で相続人が手放した住居は、県に修復されている場所である。県知事府が始めた「マラトゥヤにおける文化的実践と文化的指針計画」の一環として、最初の取り組みはアラプギル郡で実施された。(1970年代ころ)相続人が放棄したカシュガロール居住区を調べたレヴェント・イスケンルオール県文化自然物保護・運営・管理室室長は、民家に時のアラプギル市長ラースィム・カシュガルオールが住んでいたという。相続人との話し合いの後、住宅が国有化されたというイスケンデロール室長は、その建物で重要な書類を見つけたと述べた。
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( 翻訳者:児仁井ひかる )
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