バーレーンのサウジアラビアへの併合構想に対する反響、今も続く(上)
2012年05月17日付 Mardomsalari 紙

イラン、バーレーンの反応に警告
ホセイン・シャリーアトマダーリー氏「わが国の領土から分離した州の復帰を求めるのはイランの権利」


【政治部】イランで大きな反発を呼んだサウジアラビアによるバーレーン併合構想への反響が、今も続いている。

 「バーレーンを簡単に呑み込むことなどできない」としたイランのアリー・ラーリージャーニー国会議長の発言への抗議として、昨日バーレーン外務省は、駐マナーマ・イラン代理大使を召喚し、抗議文書を手交した。その一方でAFP通信は、バーレーン国王の広報顧問の発言として、湾岸協力会議加盟国首脳が同盟協定調印を目的とする緊急会議を、今年の末までにリヤドで開催する予定であることを報じた。

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 駐バーレーン・イラン代理大使へのバーレーン外務省の警告にもかかわらず、イラン国内ではバーレーンの問題が政治問題として再び大きく取り上げられている。昨日、司法権長官はこの問題について警告を発し、バーレーン問題についてのサウジの新構想を、同国による『危険なゲーム』であるとし、「西洋諸国や地域のアラブ諸国は、時が経ってもバーレーン人民が自分たちの当然の権利を諦めようとしないことを見て取って、今や危険なゲームを始めた」と強調した。長官は更に「我々はサウジとバーレーンの為政者たちが、この件で正気を取り戻し、バーレーンの人々から手を引くことを願う」と続けた。

 他方、国会の国家安全保障・外交政策委員会の委員の一人は、外交機関や外務省は、サウジの為政者たちの不適切な行為について国際機関に通報すべきだと強調し、「駐マナーマ・イラン代理大使が召喚されたことに対し、〔我が国の〕外務省は当然、自らに報復措置を講ずる権利があると考えているはずだ」と述べた。

 マフムード・アフマディービーガシュ氏はイラン学生通信とのインタビューに応じ、その中でバーレーンのサウジアラビアへの併合は米国の計画であることを指摘し、バーレーン人民の運命に対して我々は無関心ではいられないと力説した上で、次のように述べた。「バーレーンは40年代〔西暦1961〜1971年〕にイギリスの唆しによって、イランから分離し、独立してしまった。しかし再び、〔イギリスの息のかかった〕ワッハーブ派の支配下に置かれることになったのだ」。

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 同氏は、イスラーム共和国はペルシア湾に対して多大なシェアを有していると指摘し、次のように述べた。

ペルシア湾の安全保障はイスラーム共和国にとって極めて重要な事項とみなされる以上、バーレーンとサウジの為政者たちはこのような危険な火遊びをすべきではないと我々は考える。何故ならばそれは、この二つの体制両方の早すぎる死以外の結果を決してもたらさず、地域にとっても好ましい状況はもたらされないからである。

 アフマディービーガシュ氏は、バーレーンのサウジアラビアへの併合問題は〔イスラーム世界を分断しようとする〕ハリーファ家とサウード家の煽動によって追求されているものだと指摘し、「こうしたなか、英米による教唆も火を見るより明らかだ。それゆえ、このような〔併合という〕事態が現実のものとなった場合、英米は域内の他の国を〔次なるターゲットとして〕探し求めることになるだろうということを、各国は認識しておくべきだ」と語った。

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つづく


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( 翻訳者:3411015 )
( 記事ID:26445 )