アフマディーネジャードの政治生命の今後を占う:イランでロシアモデルはあり得ない
2012年05月14日付 Mardomsalari 紙
【政治部】マフムード・アフマディーネジャード氏には様々な特徴があるが、なかでも彼は、いつも話題作りに努める性格の持ち主だ。同氏の話題作りに対する関心は、彼の数々の決断や発言のなかに、はっきりとうかがい知ることが出来る。こうしたことから、大統領としての任期終了後の同氏の政治生命がどうなるのかが、しばらく前からメディアの間で注目の的となってきた。
〔‥‥〕大統領任期終了後、アフマディーネジャード氏は政治の世界でどのような役割を担うのだろうか?ニュースサイト「ファラールー」はこのことについて、アミール・モヘッビヤーン氏に聞いている。
政治問題のアナリストであるアミール・モヘッビヤーン氏は、次のように言っている。「第10期大統領を終えた後のアフマディネジャード氏の政治的地位については、いくつかのシナリオが考えられる。まず一つ目は、大統領を務めた人物として、公益判別評議会委員のような公的かつ法的な地位を得て、それを越える活動は行わない、というものだ」。
同氏はまた次のように続けた。「二つ目のシナリオは、政党もしくは政治党派のリーダーとして政治の表舞台に登場すること、何らかの形で編成されたチームを党として自らのために用意し、次期大統領選挙や国会選挙で何らかの役割を演じようとする、というものだ」。
同氏はさらに、次のように付け加えた。「三つ目は、ここ数年間の大統領任期中に数々の緊張に直面してきた人物として、同氏は反対の立場に立って、批判的なスタンスをもつ体制内反対勢力という立場を取ることである」。
モヘッビヤーン氏はまた、次のように語った。「四つ目は、大統領選挙後に政界引退を選び、政治の表舞台には現れないというものだ」。同氏は次のように続けた。「五つ目は、表面上政治の舞台にはおらず、脇に退くが、彼を支持する一部の派閥を裏で操ることだ」。
その上で、同氏は次のように付け加えた。「〔‥‥〕これらのうちで、アフマディーネジャード氏の性格を考慮すると、彼が政界から完全に退くことや、影の人物となることは考えられない。彼は政界に留まって、政治集団を党として立ち上げたり、〔公益判別評議会の議長を務める〕ハーシェミー〔・ラフサンジャーニー〕氏のように何らかの法的な地位を得て、国政に間接的な影響力を及ぼす可能性の方が高いだろう」。
モヘッビヤーン氏はアフマディーネジャード氏による「プーチン‐メドヴェージェフ」シナリオ実行の可能性については、「〔‥‥〕彼が誰かを次期大統領候補として推し、自らは裏で操り、任期後に再び〔大統領職に〕取って代わる、という見方もあった〔‥‥〕」としつつ、「彼に近い人物の一人であるマシャーイー氏がその役割を果たすとの予測もあったが、しかしマシャーイー氏に向けられ、また実際に彼の社会的評判を奪った一部の攻撃を考えるならば、このモデルが実行に移される可能性はある程度低くなっている」と続けた。
〔‥‥〕
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:8410068 )
( 記事ID:26466 )