NATO基地パイプライン燃料漏れ事故、サパンジャ湖を汚染
2012年05月23日付 Radikal 紙


土砂崩れでNATOパイプラインが決壊した結果、漏れ出た大量の航空機燃料がサルプ川を通ってサパンジャ湖へ流入した。

トゥプラシュからエスキシェヒルにある航空基地へ燃料を供給するNATOパイプラインが、サパンジャ地区での土砂崩れにより決壊したため大量の航空機燃料がサルプ川を通ってサパンジャ湖へと流入した。

通報を受けてこの事故は明らかとなり、NATOパイプラインでの燃料輸送は止められる一方、サカリヤ広域市水道局(SASKİ)は、湖へこれ以上燃料が流れ込まないよう川にオイルフェンスを張った。

サカリヤとコジャエリの飲料水貯水湖でもあるサパンジャ湖で、トゥプラシュからエスキシェヒルにある航空基地へ燃料を供給するNATOパイプラインが、ウンリュジェ村地域での豪雨の影響で起こった土砂崩れの結果決壊し、重大な危機に陥った。パイプラインから漏れ出た大量の航空機燃料は、サパンジャ湖に流れるサルプ川を通ってサパンジャ湖へ流入し始めた。川岸に住む人々はこの状況に気付き、サパンジャ市に通報したことで環境災害の拡大を最終的に防いだ。

状況が報告され、パイプラインは止められ、その後現場にやってきたサカリヤ広域市水道局(SASKİ)職員らは、燃料拡散を食い止めるため、川がサパンジャ湖へ流入する箇所へオイルフェンスを設置し、湖にこれ以上流れることを防いだ。しかしこうした努力にもかかわらず、湖に生息する生物達が影響を受けた。燃料まみれのアヒルの雛が見つかり、獣医へ連れて行かれた。

リュシュテム・ケレシュSASKI総局長は、燃料漏れを食い止めるために湖へ2.5平方キロメートルのオイルフェンスを設置したことを明かし、「燃料が湖へ流入することを食い止めた。こうした事故に対応するため準備していた。川では、オイルフェンスに集めた燃料をバキュームポンプで吸い上げİZEYDAŞへと送っている。湖に設置したオイルフェンスは特別なものだ。水の表面にある燃料を集めている」と続けた。

サカリヤ広域市の民族主義者行動党(MHP)所属のヒュセイン・メルジャン議員は、サパンジャ湖は大災害から元の状態に戻りつつあると述べた。初めは湖へ200トンもの航空機燃料が流入していると考えられた。

■飲み水に危険はない

サカリヤ水道局(SASKİ)は、NATO燃料パイプラインで起こった決壊の影響でサルプ川へ漏れ出た汚染物質を拡散する前に回収し、汚染物質はなくなったことを明らかにした。同水道局が行った発表で以下のように述べられた。

「トゥプラシュからエスキシェヒルにある航空基地へ燃料を供給するNATOパイプラインが、何らかの理由で午前8時30分に決壊した。決壊の後、燃料はサルプ川へと漏れ出した。この事故に関して通報が寄せられたことで、我々メンバーは即座に対応した。オイルフェンスを設置し、燃料油の拡散を防ぎ、バキュームポンプで吸い込んでİZEYDAŞへと送っている。サパンジャ湖はこの種の危険にさらされている。水道局はこうした危険に対して、準備をしている。技術者や専門家が努力した結果、この問題は解決された。この問題が素早く解決されたので、飲料水にはいかなる影響もない」

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( 翻訳者:榎本有紗 )
( 記事ID:26481 )