ヌルジュ系ハイラト財団、全国にコーラン教室を開設へ
2012年05月16日付 Radikal 紙


国民教育省は、民間コーラン教室の開設を許可する一方、本件に宗務庁は関与させないこととした。(民間の)ハイラト財団が、900のコーラン教室を開く予定であるという。

教育制度を「段階型12年制(4+4+4)」に移行させ、学校に選択制のコーランの授業を導入する新しい法案が議会で可決された。その数日後には、国民教育省とハイラト財団の間で契約が交わされた。この契約により、宗務庁のコーラン教室への「独占」は壊されることになる。

■ 不思議な偶然?

「4+4+4制教育」の法案は3月30日議会を通過し、アブドゥッラー・ギュル大統領にも4月10日に承認された。しかし、国民教育省管轄下の生涯学習総局とハイラト財団の間に結ばれた契約はというと、2012年4月3日付となっている。この契約はコーラン教育に重大な変化をもたらすものである。これまでコーラン教室は宗務庁が開いてきた。宗務庁の開いたコーラン教室の監督は、国民教育省が行っていた。しかし、先ごろ行われた変更で、宗務庁の開いたコーラン教室のの監督権限は国民教育省からとりあげられ、宗務庁自身が行うこととされていた。しかし、今回、ハイラト財団と国民教育省の間で結ばれた契約によると、宗務庁が完全にはずされる。宗務庁はハイラト財団の開くコーラン教室に対し発言権をもたず、監督もおこなうことができない。この種の「民間」コーラン教室の監督権は、国民教育省のものとなる。

契約には、国民教育省とハイラト財団の協力体制の下、トルコ全土でオスマントルコ語教室、オスマントルコ語教育者育成教室、コーラン読解および詠唱教室とセミナーに関する立案、実施、運営、文書管理に関する基本合意と責任の所在が記されている。

契約によるとコース参加者からの授業料の徴収は行わない予定である。各コース修了時に合格者には証明書が発行される。財団は、第1段階として300の教室を開き、オスマントルコ語とコーランの教育を行うことを計画している。財団の目的は、この数を900まで引き上げることである。トルコ中にある市民教育センターも、この目的のために使うことができるようになる。

■同財団は、福祉党・正道党連立内閣時代にもコーラン教室開設

 ハイラト財団は1974年、ベディウッザマン・サイード・ヌルスィー師の門弟であったアフメト・ヒュスレヴ・アルティンバシャク氏によって創設された。オスマン語とコーラン教室への入学申請は以下のインターネットアドレス(www.osmanlicaegitim.comと www.kuranegitimi.com)からも行える。ハイラト財団は1997年の福祉党・正道党連立内閣時代にも文化省との協力の下、52の県庁所在地でオスマン語の教室を開いていた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:岩田和馬 )
( 記事ID:26491 )